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ヨウ素が少ないキャットフード|原材料表示を1つずつ確認した結果【獣医師監修】

ヨウ素が少ないキャットフード|原材料表示を1つずつ確認した結果【獣医師監修】

ヨウ素が少ないキャットフードを探していると、どの商品を見てもヨウ素の量が書かれていないことに気づくはずです。

パッケージにも、公式サイトにも、数字がない。これでは比べようがないですよね。

そこで編集部は、掲載している商品について各メーカーの公式サイトで原材料表示と栄養成分表を1つずつ確認し、ヨウ素の数値を公開しているか、海藻や昆布由来の原料が使われているかを一覧にしました。

確認できた範囲で、ヨウ素の量を公開していた一般食はわずか1社でした。そして意外にも、海藻が原材料に入っているフードは思っていたより多くありました

まず、ヨウ素を減らすべき猫かどうかを確かめる
セルフチェックと、受診の目安をまとめています。
診断されている場合|療法食(y/d)の話
ヨウ素の数値が公開されている、数少ないフードです。
原材料表示のどこを見ればいいか
ヨウ素が入ってくる3つの経路と、表示から分かることの限界。
【編集部調査】原材料表示を1つずつ確認した結果
どこに海藻が入っていて、どこが数値を公開しているか。
商品ごとの原材料と、向いている猫
市販で買えるものも含めて整理しました。
この記事を監修した獣医師
松本 千聖 岐阜大学応用生物科学部獣医学課程卒業。 3年ほど獣医師として動物愛護団体付属動物病院やペットショップ付属動物病院にて主に一次診療業務、ペット保険会社では保険金査定業務に従事しました。現在は製薬関係の業務に従事し、プライベートでは個人で保護猫活動並びに保護猫達の健康管理を行っています。

※商品紹介部分については監修者は関与していません。

目次

まず、ヨウ素を減らすべき猫かどうかを確かめる

ヨウ素を控える食事が必要になるのは、甲状腺の病気が関わっている猫です。

健康な猫には必要ありません。ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料となるミネラルで、健康を保つには一定量が欠かせないからです。理由もなく減らすものではありません。

まずは、次の変化がないか確認してみてください。


  • よく食べるのに体重が減ってきた
  • 落ち着きがなく、鳴く・興奮しやすい
  • 水を飲む量や尿の量が増えた
  • 吐く、下痢をすることが増えた
  • 被毛がボサボサになってきた
  • 心拍が速いと言われた

2個以上当てはまる場合は、動物病院で相談し、血液検査を受けることをおすすめします。特にシニア猫で複数当てはまるときは、甲状腺の病気が背景にあることもあります。

フード選びだけで済ませようとせず、受診のきっかけとして使うのが安全です。

なお、呼吸が苦しそう・ぐったりしているといった症状がある場合は、当てはまる数に関係なく早めに受診してください。

松本千聖
獣医師/ペットヘルスケアアドバイザー
上記に挙げた症状はほぼ全て甲状腺機能亢進症の猫に該当すると考えても良いでしょう。特に飼い主さんは食欲が増える=元気であると勘違いしてしまう可能性が高いため注意が必要です。少なくとも月に1回以上は愛猫の体重を量るようにしてください。

診断されている場合|療法食(y/d)が基本

甲状腺機能亢進症と診断され、食事でヨウ素を制限する場合は、獣医師の管理下で甲状腺疾患用の療法食を使うのが基本です。



ヒルズ y/d は、ヨウ素の数値が公開されている数少ないフード

日本国内で、猫の甲状腺機能亢進症の管理を目的とした療法食として編集部が確認できたのは、ヒルズ プリスクリプション・ダイエット〈猫用〉y/d です*

メーカー公式サイトには、次のように書かれています。

ヨウ素を制限し、3週間の単独給与で、甲状腺機能亢進症の管理に役立つことが科学的に証明された唯一の療法食

引用:日本ヒルズ・コルゲート株式会社 公式サイト

保証成分表には、ヨウ素 0.2 ppm(乾物量分析値)という数値まで明記されています。数字を公開しているという一点で、一般のキャットフードとは立場がまったく違います。

原材料はコーングルテン、トウモロコシ、動物性油脂、エンドウマメ蛋白、米が上位で、海藻・昆布の記載はありません。魚由来は魚油のみです。

*:2026年8月時点で、編集部が国内メーカーの公式サイトを確認した範囲です。他に存在しないことを保証するものではありません。

通販でも買えますが、自己判断で使わないでください

y/dは動物病院だけでなく、通販サイトやドラッグストアのオンラインショップでも買えてしまいます。

ただしメーカー公式は、給与方法の欄でこう明記しています。

獣医師の指導のもとに給与してください。

引用:日本ヒルズ・コルゲート株式会社 公式サイト

療法食は特定の病気の管理を目的に栄養成分を調整した食事です。健康な猫に長期間与えると、かえって栄養バランスが崩れることもあります。

診断と定期的な血液検査をセットにして、獣医師の指導のもとで使ってください。

「水と指定フードだけ」を徹底できるかが分かれ目

療法食でヨウ素を制限する場合は、水と指定された療法食だけを徹底するのが前提になります。

缶詰・おやつ・トッピング・他の総合栄養食は、わずかなつまみ食いでも設計が崩れるためです。家族が良かれと思って与えた一口や、多頭飼いでの盗み食いが失敗の原因になりやすいところです。

給餌場所を分ける、食べ残しを放置しない、来客時もルールを共有する。運用までセットで見直してください。

松本千聖
獣医師/ペットヘルスケアアドバイザー
食事管理が難しい場合や、療法食のみでうまくコントロールできない場合は内服薬もあるため、焦る必要はありません。大切なことは愛猫の甲状腺ホルモンのバランスをうまく調整し、穏やかな日々を送ってもらうことです。不安なことがあればすぐに担当医の先生に相談しましょう。

おやつ・ちゅ〜る・手作り食をどこまで与えていいかについては、甲状腺機能亢進症の猫と暮らす飼い主さん向けの記事で詳しくまとめています。

原材料表示のどこを見ればいいか

診断されていない段階でヨウ素が気になる場合、手がかりにできるのは原材料表示だけです。

ヨウ素がフードに入ってくる経路は、大きく3つあります。



①海藻由来|海藻・昆布・わかめ・ケルプ

ヨウ素は海水に多く含まれるため、海藻類はヨウ素をためこみます。原材料欄に海藻、昆布、わかめ、ケルプといった表記があれば、そこがもっとも濃い供給源になりやすい部分です。

メーカー側もこの点を認識しています。たとえばカナガンの公式サイトには、海藻を配合した商品について次の注意書きがあります。

※海藻成分はヨウ素が含まれるので甲状腺疾患の愛猫・妊娠中・授乳中の愛猫にはご使用をお控えください。

引用:カナガン公式サイト(カナガンデンタルキャットフード 給与方法欄)

フードのメーカー自身が、甲状腺疾患のある猫への使用を控えるよう書いているわけです。ヨウ素を気にして商品を選ぶなら、原材料に海藻が入っているかどうかは、まず見ておきたいところです。

②魚介由来|白身魚・サーモン・鰹節・煮干し

魚介類にもヨウ素は含まれます。ただし魚種や部位によって量の差が大きく、原材料表示から分かるのは、入っているという事実までです。

主原料が魚のフードは、それだけで避けるべきものではなく、ヨウ素源が複数あると承知したうえで選ぶものと考えるのが実際に近いです。

③添加されたヨウ素|ミネラル類の中の「ヨウ素」「I」

原材料の末尾にある「ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素)」のような表記です。

こうした添加のヨウ素は、ほぼすべての総合栄養食に入っています。総合栄養食は栄養基準を満たす必要があり、ヨウ素は必須ミネラルだからです。ミネラル類の欄にヨウ素があること自体は、多い少ないの判断材料になりません。

表示から分かることの限界

原材料は配合量の多い順に書かれています。ただし、何mg入っているかは書かれていません

つまり、海藻が入っているからヨウ素が多い、とは言い切れません。逆に、海藻が入っていないから少ない、とも断定できません。

これが、現状で分かることの限界です。この記事も、それ以上のことは書けません。

【編集部調査】原材料表示を1つずつ確認した結果

編集部が2026年8月時点で、各メーカーの公式サイトに掲載されている原材料表示と栄養成分表を1つずつ確認しました。

商品 ヨウ素の数値 海藻・昆布 魚介由来
ヒルズ y/d(療法食) 0.2 ppm
(公開)
記載なし 魚油のみ
アランズナチュラル 非公開 記載なし サーモンオイル1%
GRANDS チキン&サーモン 非公開 記載なし 脱水サーモン14%
ピュリナワン 室内飼い猫用 非公開 記載なし フィッシュミール
モグニャン 非公開 記載なし 白身魚65%
カナガン チキン 非公開 海藻 サーモンオイル1.2%
犬猫生活 全年齢用(鶏) 公開あり 昆布 魚・鰹節・煮干し等

※2026年8月時点で各メーカー公式サイトに掲載されている原材料表示・栄養成分表を編集部が確認した結果です。表示は変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

分かったこと1|ヨウ素の量を公開しているメーカーは、ほとんどない

確認した範囲で、ヨウ素の数値を掲載していたのはヒルズ y/d と 犬猫生活の2つだけでした。y/dは療法食ですから、一般のキャットフードで数値を公開していたのは1社のみです。

つまり、市販のほとんどのキャットフードについて、ヨウ素が多いか少ないかを数字で比べることは現時点ではできません。低ヨウ素とうたう商品があっても、根拠となる数値が示されていなければ、確認のしようがない主張なのです。

分かったこと2|数値を出しているメーカーが、多いとは限らない

ここは誤解されやすいところです。

犬猫生活は栄養成分表にヨウ素の値を載せていて、原材料にも昆布や鰹節が使われています。一方、値を出していない他社は、多いのか少ないのかがそもそも分かりません

公開しているから多い、というわけではありません。比べられる情報を出しているかどうかの違いです。判断材料を持っているのは、実は数値を公開しているほうなんです。

なお、単位の表記もメーカーによって異なります。同じ土俵で比較できる状態には、まだなっていません。

分かったこと3|「海藻」は、思っていたより多くのフードに入っている

今回いちばん意外だったのがここです。

グレインフリーのプレミアムフードには、ビタミンやミネラルの供給源として海藻を配合しているものが少なくありません。カナガンの場合、ドライフードのチキンにもサーモンにも、シニア・避妊去勢用にも、スープにも海藻が使われています。

原材料がシンプルで質が高いことと、ヨウ素源が少ないことは、別の話です。品質の良し悪しではなく、ヨウ素という一点で見るとどうか。その視点で原材料欄を眺めてみてください。

分かったこと4|海藻の記載がなくても、魚は入っている

海藻・昆布の記載がなかった商品でも、魚由来の原料はほとんどに入っています。モグニャンは白身魚が主原料の65%、GRANDSは脱水サーモン14%、ピュリナワンにもフィッシュミールが使われています。

海藻を避けても魚は残る。ヨウ素源をゼロにすることは、一般のキャットフードでは現実的ではありません

商品ごとの原材料と、向いている猫

ここからは調査結果をふまえて、商品ごとに整理します。順位ではなく、原材料の構成で並べています。

アランズナチュラルキャットフード|動物性原料がチキンとターキーだけ

アランズナチュラル

価格 税抜5,780円(税込6,358円)
内容量 1.5kg
主原料 チキン&ターキー70%(乾燥チキン35%、ターキー生肉30%、ターキーオイル4%、加水分解ターキーレバーグレイビー1%)、ジャガイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ヒヨコ豆
海藻・昆布 記載なし
成分 タンパク質37%以上/脂質14.4%以上/粗繊維4.3%以下/399kcal(100gあたり)

公式の原材料表示に海藻・昆布の記載がなく、魚由来はサーモンオイル1%のみでした。今回確認したなかでは、ヨウ素源になりうる原料がもっとも少ない構成です。

原材料の数そのものが少ないので、何が入っているかを追いやすいのも特徴です。

向いている猫:魚より肉の風味を好む猫。原材料をシンプルに保ちたいご家庭。
向かない猫:魚系のフードでないと食べない猫。チキン・ターキーが体質に合わない猫。

アランズナチュラルキャットフードを試す

アランズナチュラルキャットフードの口コミ

チキンとターキーが7割を占めます。あとは野菜とフルーツが入ってる。日本のキャットフードは野菜とか果物を使わないよね。なので目新しいです。
開けるなりがっついて食べていました。
平らでも大粒でも小粒でもないちょうどいい大きさ。グッドです!

引用:Amazon

GRANDS(グランツ)チキン&サーモン|500gの小分けで試しやすい


GRANDS(グランツ)チキン&サーモン

価格 初回980円(税込・送料無料)/2回目以降5,461円(税込・500g×3袋)
内容量 500g×3袋
主原料 脱水チキン24.5%、フレッシュチキン15.0%、脱水サーモン14.0%、チキンファット8.4%、チキンプロテイン1.5%
海藻・昆布 記載なし
成分 粗タンパク質34.5%/脂質16.0%/粗繊維5.0%/367kcal(100gあたり)

公式の原材料表示に海藻・昆布の記載はありませんでした。脱水サーモンが14%使われているため、魚由来の原料は含まれます。

500gの小分けなので、切り替えを少量から試したいときや、開封後の期間を短く保ちたいときに扱いやすい構成です。

チキン味とサーモン味には「スピルリナ」が使われています。スピルリナは海藻ではなく淡水性の藻類ですが、藻類の一種ではあります。定期便は3種類の味を組み合わせる仕組みなので、気になる場合は海藻もスピルリナも入っていないチキン&サーモン味を指定してください。

向いている猫:まず少量から試したい猫。チキンとサーモンのどちらにも慣れている猫。
向かない猫:魚を完全に避けたい場合。1袋を長く使いたい多頭飼いのご家庭。

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ピュリナワン 室内飼い猫用|実店舗でも買える

ピュリナワン

価格 2,118円(税込)前後
内容量 2kg(500g×4袋)
主原料 チキン、チキンミール、コーングルテン、小麦、食物繊維(ビートパルプ、ライスファイバー、セルロース、可溶性繊維)
海藻・昆布 記載なし
成分 タンパク質34%以上/脂質12%以上/粗繊維6%以下/355kcal(100gあたり)

公式の原材料表示に海藻・昆布の記載はありませんでした。ただし「フィッシュミール(オメガ3脂肪酸源)」が入っているため、魚由来の原料は含まれます。

ドラッグストアやホームセンターの棚で手に取れるという点が、他の商品と大きく違うところです。通販の定期購入に抵抗がある方や、まず近所で買って様子を見たい方の選択肢になります。

向いている猫:まず市販品で様子を見たい場合。500gの分包で鮮度を保ちたいご家庭。
向かない猫:穀物を避けたい場合(とうもろこし・小麦・米を使用)。

モグニャンキャットフード|白身魚が主原料

モグニャンキャットフード

価格 通常5,852円(税込)
内容量 1.5kg
主原料 白身魚65%、タピオカ、ジャガイモ、エンドウ豆タンパク、ビール酵母
海藻・昆布 記載なし
成分 タンパク質27%以上/脂質11%以上/粗繊維5.25%以下/379kcal(100gあたり)

公式の原材料表示に海藻・昆布の記載はありませんでした。ただし主原料の65%が白身魚なので、魚由来のヨウ素源は多く含まれる構成です。

ヨウ素を意識して選ぶという観点では、上位に置ける商品ではありません。魚の香りが立つように設計されているため、魚系でないと食べない猫の選択肢として考えるのが実際に近いです。

向いている猫:魚系のフードを好む猫。穀物を避けたい猫。
向かない猫:ヨウ素源をできるだけ減らしたい場合。

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モグニャンキャットフードの口コミ

モグニャン歴が数年になりましたが、美味しそうに食べている姿は今でも変わらず、これからも継続していきたいと考えています。

引用:公式サイト

カナガンキャットフード チキン|原材料に海藻を使用

カナガンキャットフード チキン

価格 公式サイトでご確認ください(定期コースで最大20%OFF)
内容量 1.5kg
主原料 乾燥チキン35.5%、チキン生肉25%、サツマイモ、ジャガイモ、チキンオイル4.2%
海藻・昆布 海藻あり
成分 タンパク質34%以上/脂質16.7%以上/粗繊維3.25%以下/405kcal(100gあたり)
粒サイズ 円形・直径約10mm、厚さ約4.5mm

チキンを中心に組まれた高タンパクな構成で、粒サイズを公表している数少ないフードです。

ただし原材料の中盤に「海藻」が入っています。ヨウ素を意識して選ぶ場合は、この点を承知したうえで判断してください。カナガンの公式サイトでは、海藻を配合した別商品について「甲状腺疾患の愛猫にはご使用をお控えください」と案内されています。

向いている猫:チキン中心の構成を選びたい場合。粒の大きさを事前に確かめたい方。
向かない猫:ヨウ素源を減らしたい場合。甲状腺疾患と診断されている猫。

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カナガンキャットフードを試す

カナガンキャットフード チキンの口コミ

好き嫌いがハッキリしていて何でも食べてくれる子では無いのですが、カナガンは初めからずっと食べてくれています。
粒のサイズもちょうど良いようでもう手放せません。

引用:公式サイト

犬猫生活キャットフード|ヨウ素の数値を公開している唯一のメーカー

犬猫生活

価格 公式サイトでご確認ください
内容量 1.5kg(750g×2袋)
主原料 生肉(鶏肉、牛肉、金沢港の朝獲れ魚)、イモ類、ビール酵母、卵黄粉末、鰹節、昆布
海藻・昆布 昆布あり
ヨウ素 栄養成分表に記載あり

原材料には昆布・鰹節・かつおエキス・まぐろエキス・煮干し粉末が使われています。ヨウ素源という観点では、今回確認したなかでもっとも多い構成です。

一方で、栄養成分表にヨウ素の値を掲載しているのは、一般食ではこの1社だけでした。数字を見て自分で判断したい方にとっては、実は唯一材料が揃う商品ということになります。

750g×2袋の分包で、開封後の鮮度を保ちやすい設計です。国産の原材料を使い、産地を明記している点も特徴です。

向いている猫:ヨウ素の数値まで確認して判断したいご家庭。魚の風味を好む猫。
向かない猫:ヨウ素源になりうる原料そのものを減らしたい場合。

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切り替えるときに気をつけること


フードを切り替えるときに気をつけること

フードを変えるときは、切り替え方と、フード以外から入ってくる分の両方を見ておく必要があります。

切り替えは7〜10日かけて少しずつ行う

新しいフードへの切り替えは、7〜10日ほどかけて徐々に行うのが基本です。急に変えると胃腸への負担やストレスの原因になり、下痢や嘔吐につながることがあります。

初日は新しいフードを10%程度混ぜ、毎日少しずつ割合を増やしていきましょう。切り替え中は、食いつきや便の状態、吐き戻しがないかを見ておいてください。

多頭飼いの場合は食事管理を徹底する

多頭飼いの家庭では、他の猫のフードを食べてしまうリスクがあります。療法食で管理している猫が他のフードを食べると、設計が崩れます。

食事の時間を分ける、別の部屋で与える、食べ終わったらすぐに片付ける。求められるのは、この地道な工夫です。

管理が難しい場合は、獣医師に相談して投薬治療との併用を検討することもできます。

おやつやトッピングも確認する

フードを変えても、おやつやトッピングから入ってくる分は残ります。ここは見落としやすいので要注意です。海苔・煮干し・鰹節・魚系のちゅ〜るなどは、ヨウ素源になりやすい食品です。

診断を受けている場合の具体的な線引きは、甲状腺機能亢進症の猫と暮らす飼い主さん向けの記事にまとめています。

ヨウ素が少ないキャットフードに関するよくある質問


ヨウ素が少ないキャットフードに関するよくある質問

ヨウ素ゼロのフードはある?

ヨウ素は猫にとって必須のミネラルなので、まったく含まれていないキャットフードは基本的にありません。総合栄養食の基準を満たすには、一定量のヨウ素が必要とされているからです。

低ヨウ素フードは含有量を制限したフードであって、ゼロではありません。

「低ヨウ素」と書いてあれば信用していい?

数値が示されていない場合、確認する手段がありません。

今回編集部が確認した範囲では、一般のキャットフードでヨウ素の量を公開していたのは1社だけでした。低ヨウ素という表記を見かけたら、根拠となる数値があるか、何と比べて低いのかが書かれているかを確かめてください。

グレインフリーの高品質なフードなら、ヨウ素も少ない?

そうとは限りません。

今回確認した範囲では、グレインフリーのプレミアムフードでも、ビタミンやミネラルの供給源として海藻を配合しているケースがありました。原材料がシンプルで質が高いことと、ヨウ素源が少ないことは、別の話です。

価格帯やブランドではなく、原材料欄を1つずつ見るしかありません。

ヨウ素は少なすぎてもよくない?

はい。ヨウ素は甲状腺ホルモンをつくるために必要な栄養素なので、不足すれば別の問題が起こりえます。総合栄養食には下限の基準も設けられています。

自己判断で極端に減らすのではなく、必要かどうかを獣医師に確認するところから始めてください。

松本千聖
獣医師/ペットヘルスケアアドバイザー
猫の甲状腺機能低下症は非常にまれな疾患といわれています。原因としては主に先天性で生まれつき甲状腺が正常に機能しない場合や、自己免疫疾患により甲状腺が攻撃されたり、原因不明の理由で甲状腺が委縮したりなどを挙げることができます。

シニア猫は何歳からヨウ素を制限したフードを検討すべき?

健康な猫であれば、年齢を理由に低ヨウ素フードへ切り替える必要は基本的にありません。

甲状腺機能亢進症は中高齢の猫で見られる病気です。7歳を過ぎたら健康診断のときに甲状腺ホルモンの数値も見てもらい、異常があれば食事を検討する。この順番が安全です。

食事療法だけで甲状腺機能亢進症を管理できる?

療法食で管理できるケースもありますが、すべての猫に当てはまるわけではありません。

猫が療法食を食べてくれない場合や、多頭飼いで管理が難しい場合は、投薬治療が主体になります。治療方針は獣医師と相談して決めてください。

まとめ:数字がないことを、まず知っておく


まとめ:ヨウ素が少ないキャットフードの選び方

編集部が各メーカーの公式サイトを確認した結果、ヨウ素の量を公開している一般のキャットフードは1社だけでした。

つまり、ヨウ素が少ないフードを数字で選ぶことは、現時点ではほとんどできません。できるのは、原材料表示に海藻・昆布の記載があるか、主原料が肉か魚かを見ることまでです。

そして、グレインフリーの高品質なフードでも海藻が入っていることがあります。ブランドや価格帯ではなく、原材料欄を1つずつ見てください。

本当にヨウ素を制限する必要がある猫には、数値が公開された療法食があります。使うかどうかは、検査を受けて初めて決まります。

7歳を過ぎたら健康診断で甲状腺ホルモンの数値をチェックする。気になる変化があれば受診する。フードの見直しは、そのあとの話です。

この記事を執筆した著者
ワンニャンBEST編集部 犬や猫と楽しく暮らしているメンバーで書いています。愛犬・愛猫の体験談や美味しいフード、グッズ情報なども書いているので、ぜひ見てください。インスタも日々更新中です。ワンニャンBEST公式Instagram
この記事を監修した獣医師
松本 千聖 岐阜大学応用生物科学部獣医学課程卒業。 3年ほど獣医師として動物愛護団体付属動物病院やペットショップ付属動物病院にて主に一次診療業務、ペット保険会社では保険金査定業務に従事しました。現在は製薬関係の業務に従事し、プライベートでは個人で保護猫活動並びに保護猫達の健康管理を行っています。
※商品紹介部分については監修者は関与していません。

更新履歴
2026年8月14日 全面改訂。各メーカーの公式サイトで原材料表示と栄養成分表を1つずつ確認し、ヨウ素値の公開状況と海藻・昆布由来原料の有無の一覧を追加。ランキング形式(7選)を原材料の構成による整理に変更。療法食(ヒルズy/d)の解説と受診の目安を追加。海藻由来成分を配合した商品ほか2点を削除し、市販品を追加。AAFCOのヨウ素基準値・有病率・食事療法の期間など、一次出典が確認できなかった数値を削除。
2026年1月26日 公開
価格の取得日 2026年8月13日
※価格・仕様は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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