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猫の膵炎に低脂肪フードは必要?【獣医師監修】療法食の脂肪量を計算しました

猫の膵炎に低脂肪フードは必要?【獣医師監修】療法食の脂肪量を計算しました

愛猫が膵炎と診断されたり、その疑いを指摘されたりすると、次に頭をよぎるのは毎日のごはんのことですよね。

「うちの子も、やっぱり低脂肪のフードにしたほうがいいのだろうか…」と、不安や迷いを抱えている飼い主さんは少なくありません。

ところが、市販や療法食の成分を実際に計算・比較してみると、少し意外な結果が見えてきました。

この記事では、まずは冷静にいま受診や治療が必要な状態かどうかの見分け方を整理したうえで、実際の療法食の脂肪量を計算した数値や、日々の具体的な与え方のコツを分かりやすく解説していきます。

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この記事を監修した獣医師
松本 千聖 岐阜大学応用生物科学部獣医学課程卒業。 3年ほど獣医師として動物愛護団体付属動物病院やペットショップ付属動物病院にて主に一次診療業務、ペット保険会社では保険金査定業務に従事しました。現在は製薬関係の業務に従事し、プライベートでは個人で保護猫活動並びに保護猫達の健康管理を行っています。

※商品紹介部分に関して監修者は関係ございません

目次

まず確認したいこと|自己判断が危ないケース



膵炎が疑われるときに自己判断でフードを頻繁に替えたり、極端な低脂肪・絶食にしたりすると、かえって体力低下や状態悪化につながることがあります。

特に以下の場合は、急性経過の可能性もあるため要注意。

  • 全く食べない
  • 水も飲まない
  • 嘔吐が続く
  • ぐったりして動かない
  • 脱水っぽい
  • 痛がる様子がある

また糖尿病や腎臓病などの併発があると食事方針が変わるため、独断での判断は避け、早めに動物病院へ相談しましょう。

松本千聖
獣医師/ペットヘルスケアアドバイザー
上記の症状が現れているときはかなり緊急度が高いと考えるべきです。命の危険にもつながるため、夜間の場合でも救急病院への受診を検討してください。このような状況を避けるためにも、愛猫の様子を普段からよく観察してあげてくださいね。

猫の膵炎とは?食事管理が欠かせない理由

猫の膵炎は、膵臓に炎症が起こる病気で、特に慢性膵炎は中高齢の猫に多く発症します。

膵炎の治療において、食事管理は非常に重要な役割を果たします。

膵臓は消化酵素を分泌する臓器であるため、食事の内容が膵臓の負担に直接影響するからです。

適切な栄養管理を行うことで、膵臓を休ませながら必要な栄養を補給し、回復をサポートできます。

膵炎で起こりやすいこと

猫の膵炎は、膵臓の炎症によって消化酵素の働きが乱れ、胃腸に負担がかかりやすくなります。

その結果、食欲低下、嘔吐、下痢、元気消失、体重減少などが起こることがあります。

ただし猫は症状を隠しやすく、「なんとなく食べムラがある」「寝ている時間が増えた」程度に見える場合も少なくありません。

症状が曖昧なぶん発見が遅れやすいのが特徴です。

松本千聖
獣医師/ペットヘルスケアアドバイザー
犬と異なり猫の膵炎、特に慢性膵炎では特徴的な症状に乏しいため、なかなか早期に発見することは難しいといえるでしょう。ただ、一番わかりやすいのが食欲の低下のため、たとえ1回でも食事を残した場合は注意が必要です。

治療の基本は「獣医師+食事+体調観察」

膵炎のケアは、診断と治療方針を獣医師とすり合わせたうえで、日々の食事管理と体調観察を組み合わせて進めるのが基本です。

食事は「消化に配慮しつつ必要な栄養を落とさない」ことが目的で、療法食が必要なケースがほとんどです。

加えて、食欲・飲水量・便の状態・嘔吐の有無・体重・元気さを記録しておくと、悪化の兆候に早く気づけます。

再診時に情報を共有でき、フードや与え方の調整もしやすくなるでしょう。

松本千聖
獣医師/ペットヘルスケアアドバイザー
また、犬と異なって猫では肥満や高脂肪食は膵炎の直接的な原因ではないとされていますが、猫の膵管と胆管は構造的につながっているため、膵炎・胆管炎・腸炎が同時に発症する「三臓器炎」になりやすいという特徴があります。よって膵臓以外の胆嚢などの他の臓器の状態を確認することも大切です。

猫の膵炎に、低脂肪フードは本当に必要なのか計算しました



膵炎だから低脂肪のフードに。そう考えて、パッケージ裏の粗脂肪の数字を見比べている方は多いはずです。

ただし粗脂肪の「◯%」は、カロリーの違いを無視した数字です。同じ量を食べても、カロリーが高いフードほど、実際に摂る脂肪の量は多くなります。

そこで編集部が、動物病院で処方されることの多い消化器用の療法食について、各社の公開値をもとに100kcalあたりのグラム数に計算し直しました。

商品 粗脂肪 代謝エネルギー 100kcalあたりの脂肪
ロイヤルカナン 消化器サポート(ドライ) 20.0%以上 410kcal/100g 約4.9g
ロイヤルカナン 消化器サポート(ウェット) 3.7%以上 104kcal/100g 約3.6g

※メーカー公式サイトの記載値(2026年8月時点)をもとに編集部が算出。保証成分値は「◯%以上」として表示される下限値のため、換算値は目安です。

一般的な成猫用のドライフードは、100kcalあたりおよそ4〜5gです。

消化器用の療法食も、その範囲から大きくは外れていませんでした。

「療法食だから低脂肪」とは限らないということです。

数字だけを見て自分で判断するより、この表を持って主治医に相談したほうが話が早く進みます。脂肪の目安は、獣医師に確認してください。

膵炎の猫向けフードの選び方5つ【チェックリスト】

どんなフードなら愛猫の状態に合うのか。判断の手がかりになるフード選びの5つのポイントを並べていきます。

値段や口コミを見比べる前にここを押さえておくと、迷う時間がぐっと減りますよ。

①タンパク源が明確で消化性が高い

膵炎の猫には、高タンパク質で消化性の高いフードが推奨されます。

また、原材料を見てタンパク源が明確に記されているものを選びましょう。

目安としては、カロリーの40%以上を高品質なタンパク源(鶏肉、七面鳥、魚など)から摂取できるフードが理想的です。

タンパク質はアミノ酸が豊富で、傷ついた組織の修復や回復をサポートします。

消化吸収しやすい、加水分解タンパク質を使用したフードも選択肢の一つです。

②脂肪は“質と量”を確認

猫の膵炎では犬ほど厳格な脂肪制限は必要ありませんが、脂肪の質には注意が必要です。

消化しやすい良質な脂肪を適量含むフードを選びましょう。

また肥満傾向のある猫や高脂血症を併発している場合は、獣医師の指導のもと低脂肪フードを検討してください。

オメガ3脂肪酸を含むフードは、炎症を抑えるのに役立ちますよ。

③炭水化物は控えめを意識

猫は本来肉食動物であり、炭水化物の消化が得意ではありません。

炭水化物が多いフードは血糖値の急上昇を招き、膵臓に負担をかける可能性があります。

膵炎の猫には、炭水化物の含有量が少なく、タンパク質中心の栄養バランスを持つフードが適しています。

原材料表示を確認し、穀物が少ないフードを選ぶとよいでしょう。

④ドライ・ウェットの使い分け

膵炎の猫は、消化の負担を減らしつつ「食べられる形」で栄養と水分を確保することが大切です。

一般にウェットは水分量が多く、香りも立ちやすいため食欲が落ちた時に役立ちます。

ドライは保存性が高く、量の調整がしやすい反面、飲水が少ない子では水分不足になりがちです。

基本はウェット中心+必要に応じてドライを併用し、食べやすさを優先しましょう。

ドライを使う場合はふやかす、少量頻回にするなど工夫すると安心です。

⑤療法食を選ぶべき目安

膵炎の治療には、動物病院で処方される療法食が用いられるケースが多いです。

消化器疾患用の療法食は、消化性が高く、必要な栄養素がバランスよく配合されています。

ただし、膵炎と同時に他の病気(糖尿病、腎臓病など)を併発している場合は、フード選びがより複雑になります。

必ず獣医師に相談し、愛猫の状態に最適な療法食を処方してもらいましょう。

膵炎の猫向けのフード

ここからは実際のフードを見ていきます。

療法食は、獣医師の診断と指示を受けたうえで使うものです。自己判断で始めたり、指示された種類を変えたりしないでください。

療法食のお知らせ

療法食の購入は、ホームセンターやペットショップで購入する場合でも、かかりつけの動物病院の登録などが必要です。

【獣医師の指示があるとき】ロイヤルカナン 消化器サポート

ロイヤルカナン 消化サポート

内容量 500g/2kg
主原料 肉類(鶏、七面鳥)、米、動物性油脂、超高消化性植物性タンパク(消化率90%以上)、植物性繊維
粗たんぱく質 30.0%以上
粗脂肪 20.0%以上
代謝エネルギー 410kcal/100g

動物病院で処方されることの多い、消化器用の療法食です。

上の表で計算したとおり、100kcalあたりの脂肪は約4.9gで、低脂肪の設計ではありません。

水分の多いウェットタイプもあり、こちらは100kcalあたり約3.6gです。食欲が落ちて水分も摂れていないときは、ウェットが選ばれることがあります。

向いている猫:獣医師から消化器用の療法食を指示されている
注意が必要な猫:獣医師の診断を受けていない場合。療法食は自己判断で選ぶものではありません

※公式サイトには「特定の疾病または健康状態にあるペットの食事療法に利用することを目的とし、栄養成分の量や比率を調整又は特別な方法で製造されているため、獣医師の診断・指導のもとご使用ください。」と記載されています。

【落ち着いてからの選択肢】GRANDS(グランツ)

ここから紹介する2つは、病気の治療を目的とした食品ではありません。切り替えてよいかは、必ず獣医師に確認してください。

GRANDS(グランツ)キャットフード

価格 初回980円(税込)、通常2,000円(税込)
内容量 500g
主原料 チキン、サーモン、サツマイモ
代謝エネルギー 358kcal/100g

フードを切り替えるとき、一番こわいのは大きな袋を買ったあとで口をつけてくれないことですよね。

GRANDSは500gの小分け包装で、初回980円から試せます。合わなかったときの痛手が小さいぶん、様子を見ながら少しずつ進められます。

グレインフリーで、動物性の原材料を中心に組み立てられたレシピです。

向いている猫:はじめて切り替える/食べムラがあって少量ずつ試したい
向かない猫:多頭飼いで消費量が多い家庭(500gだと割高になります)

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グランツキャットフードの口コミ・評判|「食べない」「高い」は本当か実際に与えて検証グランツキャットフードの口コミ・評判|「食べない」「高い」は本当か実際に与えて検証

GRANDSの口コミ

小柄な我が家の猫にグレインフリーで小粒のものを探していたらこれにたどりつきました。お値段少々お高めですがこれに変えてから食後の吐き戻しが少なく、ウンチも良い状態です。味も3種類ありますし、ローテーションできるのも嬉しいポイントです!

引用:Amazon

【落ち着いてからの選択肢】犬猫生活キャットフード

犬猫生活

価格 通常7,128円(税込)、定期5,478円(税込)
内容量 750g×2袋(1.5kg)
主原料 鶏肉、牛肉、魚
代謝エネルギー 370kcal/100g

体調が安定しない時期は、何が入っているかがはっきりしているほうが、合わなかったときの原因を絞り込めます。

犬猫生活キャットフードは主原料が鶏肉・牛肉・魚と明記されていて、750g×2袋に分かれているぶん開封後の管理もしやすい設計です。

実際に筆者の猫に与えてみたところ、ほろほろと崩れる粒のため、カリカリという音はせず、静かに食べている様子でした。

向いている猫:原材料を把握したうえで食事管理を続けたい
向かない猫:まず少量で反応を見たい(最小単位が1.5kgです)

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膵炎の猫がつまずきやすい、フードの与え方



膵炎の猫は消化器が敏感になりやすく、食事の内容だけでなく与え方でも体調が左右されます。

急なフード変更や一度に食べ過ぎる状況は負担になりやすいため、切り替えは少量ずつ・少量頻回を基本にしましょう。

あわせて食欲や便、嘔吐などを記録し、悪化のサインを早めに察知できるようにしておきたいところです。

切り替えは少量ずつ

膵炎の猫は消化器が敏感になりやすく、フードを急に変えると下痢・嘔吐・食欲低下などで体調が崩れることがあります。

切り替えは新しいフードを少量から混ぜ、便の状態や吐き戻しがないかを見ながら7〜10日ほどかけて徐々に割合を増やすのが基本です。

もし途中で食欲が落ちたり便が緩くなったりしたら、割合を戻して様子を見るか、無理せず獣医師へ相談しましょう。

「食べられること」自体が回復の土台になります。

1回量を減らして回数を増やす

膵炎のケアでは、食後に一気に消化を頑張らせない工夫が大切です。

1回の量が多いと胃腸への負担が増え、吐き気や嘔吐につながることもあります。

そこで、1日の総量は維持しつつ、1回の量を減らして回数を増やす少量頻回を意識しましょう。

ウェット中心にして食べやすくする、ドライはふやかして負担を軽くするのも有効で、食後の様子が安定しやすくなります。

体調メモを取る

膵炎は症状が分かりにくく、良くなったように見えても波があることがあります。

日々の変化を見逃さないために、体調メモを付けるのがおすすめです。

具体的には、以下の情報を短く書くだけでOKです。

  • 食べた量・食べ方(完食/半分)
  • 飲水量の変化
  • 便の回数と硬さ
  • 嘔吐の有無と回数
  • 元気・寝ている時間
  • 体重

受診時に獣医師へ説明しやすくなり、フードの種類や与え方の調整も判断しやすくなります。

膵炎の猫がフードを食べないときの対処法



膵炎の猫は食欲不振になることが多く、「食べてくれない」と悩む飼い主さんは少なくありません。

しかし、猫の絶食は肝リピドーシスのリスクがあるため、できるだけ早く食べさせる工夫が必要です。

トッピングやウェットフードを活用する

食欲が落ちている猫には、トッピングやウェットフードを活用して食欲を刺激しましょう。

ささみの茹で汁を少量かけたり、細かくしたささみをフードに混ぜたりすると、香りが立って食べやすくなりますよ。

ウェットフードは香りが強く、ドライフードより食べてくれるケースも多いです。

普段のフードと違う味や食感を試してみるのもおすすめです。

猫用ウェットフードの選び方はこちら

フードを人肌程度に温めて香りを立たせる

食欲が落ちている猫には、フードを人肌程度(35〜37℃)に温めて与えてみましょう。

温めることでフードの香りが立ち、猫の食欲を刺激できます。

電子レンジで数秒加熱するか、ぬるま湯で温めてから与えてみてください。

ただし、吐き気が強いときは香りで吐き気が促されることもあるため、様子を見ながら調整することが重要です。

ドライフードはふやかして消化しやすくする

ドライフードを与える場合は、ぬるま湯でふやかしてから与えると消化に優しくなります。

ふやかすことで食感が柔らかくなり、食欲が落ちている猫でも食べやすくなります。

また、水分補給も同時にできるため、脱水対策にもおすすめです。

ふやかす時間は5〜10分程度を目安にし、温かいうちに与えましょう。

食欲不振のサインを見逃さない

猫の食欲不振は、膵炎の悪化や他の合併症のサインである可能性があります。

いつものフードを残す、フードの匂いを嗅ぐだけで食べない、お気に入りのおやつも食べないなどの様子が見られたら要注意。

特に、24時間以上何も食べない場合は、すぐに動物病院に相談しましょう。

早期に対処することで、症状の悪化を防げます。

膵炎の猫に手作りフードを与える注意点



療法食だけでは食べてくれない場合、手作りフードを検討する飼い主さんもいるでしょう。

手作りフードには愛猫の好みに合わせられるメリットがありますが、注意点もあります。

獣医師に適切なレシピや栄養バランスの相談をする

手作りフードを始める際は、必ず獣医師に相談してください。

猫に必要な栄養素(タウリン、ビタミン、ミネラルなど)を手作りフードだけで補うのは非常に難しいです。

また、膵炎と他の病気を併発している場合は、避けるべき食材が変わることもあります。

獣医師から適切なレシピや栄養バランスのアドバイスを受けてから始めましょう。

手作りフードにはメリットとデメリットがある

手作りフードのメリットは、新鮮な食材を使える点と、愛猫の好みに合わせてアレンジできる点です。

食欲が落ちている猫でも、手作りフードなら食べてくれることがあります。

一方、デメリットとして、栄養バランスの管理が難しいことが挙げられます。

長期間続けると栄養の偏りが生じる可能性があるため、療法食と併用するか、獣医師の指導のもとで行いましょう。

高タンパク・低脂肪な食材を意識する

膵炎の猫におすすめの手作り食材は、高タンパク・低脂肪なものです。

具体的には、鶏のささみ、鶏むね肉(皮なし)、白身魚(タラ、タイなど)、馬肉、鹿肉などが適しています。

これらの食材は消化しやすく、膵臓に負担をかけにくいのが特徴です。

調理は必ず加熱処理(茹でる、蒸すなど)を行い、味付けはせずにそのまま与えましょう。

膵炎の猫には避けるべき食材がある

膵炎の猫には与えてはいけない食材があります。

脂肪分の多い食材(鶏皮、脂身の多い肉、バターなど)、玉ねぎ、にんにく、チョコレート、ぶどうなどは絶対に避けてください。

生肉は細菌感染のリスクがあるため、必ず加熱してから与えてください。

また、塩分や調味料は猫の健康に悪影響を与えるため、味付けは一切しないようにしましょう。

【フード以外】膵炎の猫の再発予防・悪化予防にできること

くつろぎ

猫の膵炎は原因不明のケースが多く、確実性のある対策はありません

それでも、日頃からできる対策を重ねておくと、発症リスクを減らしたり、早期発見につなげたりすることは可能です。

日頃から猫の様子をよく観察する

膵炎の早期発見のためには、日頃から愛猫の様子をよく観察することが大切です。

食欲の変化、嘔吐や下痢の頻度、元気の有無、体重の増減などをチェックしましょう。

「なんとなく元気がない」「最近食欲が落ちている」など、小さな変化も見逃さないようにしてください。

異変に気づいたら、早めに動物病院を受診することが重要です。

定期的な健康診断とワクチン接種

年に1〜2回の健康診断を受けることで、膵炎を含むさまざまな病気を早期に発見できます。

特に中高齢の猫は、血液検査やエコー検査を定期的に行うと安心です。

また、猫カリシウイルス感染症などの感染症が膵炎の原因になることもあるため、ワクチン接種は欠かさず行うと良いでしょう。

ストレスの少ない生活環境を整える

ストレスは、消化器系の炎症を悪化させる要因になることがあります。

引っ越しや新しいペットの追加、生活環境の急な変化などは、猫にとって大きなストレス。

できるだけ安定した生活環境を維持し、猫がリラックスできる居場所を確保してあげましょう。

ストレスを感じているサインがあれば、早めに対処することが大切です。

適切な食事管理と体重コントロール

猫の膵炎では高脂肪食や肥満が直接的な原因になることは少ないとされていますが、適切な食事管理は健康維持の基本です。

栄養バランスの取れたフードを適量与え、肥満を防ぐよう心がけましょう。

人間の食べ物や脂肪分の多いおやつは控え、猫用のフードを中心に与えてください。

適度な運動も、体重管理と健康維持に役立ちます。

膵炎の猫のフードでよくある質問

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最後に、膵炎の猫のフードについて聞かれることの多い質問をまとめました。

フード選びでまだ悩んでいるところがあれば、ここで解消しておきましょう。

膵炎の猫には低脂肪フードじゃないとダメ?

必ずしも「低脂肪一択」ではありません。

猫の膵炎は犬ほど厳格な脂肪制限が必要ない場合もあり、まずは消化しやすさと十分なたんぱく質を確保することが大切です。

一方で、肥満傾向や高脂血症、再発を繰り返す子では脂肪量の調整が必要になることも。

迷ったら獣医師に“脂肪の目安”を確認しましょう。

療法食は必須?市販フードでは代替できない?

療法食が必須かどうかは、膵炎の重症度や併発症(糖尿病・腎臓病など)で変わります。

療法食は消化性や栄養バランスを病態に合わせて設計されているため、安定しない時期ほど有力な選択肢です。

ただ、状態が落ち着いている場合は市販フードを検討できるケースもあります。

自己判断せず、方針は獣医師と決めましょう。

ウェットだけで栄養は足りる?ドライ併用は?

総合栄養食のウェットで、必要量を食べられていれば栄養面は基本的に満たせます。

膵炎の猫は食欲が落ちやすいので、香りが立ち水分も取れるウェットは相性が良いことが多いです。

一方、食べる量が足りない子はドライ併用でカロリーを補う方法もあります。

体調に合わせて“食べられる形”を優先しましょう。

食べない日があるとき、どの時点で病院?

膵炎の猫は「食べない」が悪化サインになり得ます。

丸1日ほとんど食べない、嘔吐が続く、ぐったりして動かないなどの症状がある場合は早めに受診をしましょう。

もともと食が細い子でも“いつもと違う”が続くなら要注意です。

受診時に食べた量や嘔吐回数などのメモがあると診察がスムーズですよ。

まとめ

猫の膵炎は症状がわかりにくく、発見が遅れやすい病気です。

フードを変えることは治療そのものではありません。まず動物病院で診断と方針を決め、そのうえで食事を組み立ててください。

今回、療法食の脂肪量を計算したところ、「療法食だから低脂肪」とは限らないことがわかりました。数字は自分で判断する材料ではなく、主治医に相談するときの材料として使ってください。

食べない状態が24時間以上続く、嘔吐が続く、ぐったりしている——このいずれかがあれば、フードを探すより先に受診を優先しましょう。

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この記事を執筆した著者
ワンニャンBEST編集部 犬や猫と楽しく暮らしているメンバーで書いています。愛犬・愛猫の体験談や美味しいフード、グッズ情報なども書いているので、ぜひ見てください。インスタも日々更新中です。ワンニャンBEST公式Instagram
この記事を監修した獣医師
松本 千聖 岐阜大学応用生物科学部獣医学課程卒業。 3年ほど獣医師として動物愛護団体付属動物病院やペットショップ付属動物病院にて主に一次診療業務、ペット保険会社では保険金査定業務に従事しました。現在は製薬関係の業務に従事し、プライベートでは個人で保護猫活動並びに保護猫達の健康管理を行っています。
※商品紹介部分については監修者は関与していません。

更新履歴
2026年8月15日 全面改訂。療法食の脂肪量を100kcalあたりに換算した比較を追加。受診の目安を記事冒頭に移動。「約60%の猫に慢性膵炎の痕跡」の記述を、出典が確認できなかったため削除。市販フードの「膵炎予防に効果が期待できる」等の記述を削除。掲載商品を10点から4点に変更し、ランキング形式を廃止。評価点(4.98等)を、算出根拠を示せないため削除。図解5点を追加。
2026年1月26日 公開
価格の取得日 2026年8月13日
※価格・仕様は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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