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海外キャットフードおすすめ11選【日本で正規購入できる】|公式データだけで比較

海外キャットフードおすすめ11選【日本で正規購入できる】|公式データだけで比較

愛猫のごはんに海外のキャットフードを取り入れてみようか、と考えている飼い主さんは多いと思います。ただ、いざ調べはじめると「海外製は日本より安全」という説明ばかりが並んでいて、その根拠まで書かれている記事はほとんど見あたりません。

この記事では、まずそこを確かめるところから始めます。EUと日本が実際に何を義務づけているのかを条文で照らし合わせ、そのうえで日本で正規に流通している製品を比較しました。

この記事に書いてあることは、すべてメーカー公式サイトか公的機関のページで確認できた情報だけです。確認できなかったことは「確認できなかった」と書いています。それもこの記事の情報のうちです。

▼日本で買える海外キャットフードの比較を見る

目次

フードを変える前に|この記事でできること、できないこと



先にお伝えしておきます。この記事は、編集部が11製品のスペックを調べて比較したものです。症状の判断はできません。

フードを変えて変わることもあれば、変えても変わらないこともあります。次のような変化が出ているときは、フードを選ぶより先に動物病院へ相談してください。

先に動物病院に相談したほうがいい変化

吐くことがつづいている。下痢がつづいている。体重が減ってきた、元気がない、水を飲まない、食べる量が減った。こうした変化が出ているときです。

この段階でフードを変えると、原因の切り分けがかえって難しくなることがあります。新しいフードが合わなかったのか、もともとの不調が続いているのかを見分けられなくなるためです。

どれくらい続いたら受診すべきかは、猫の年齢や持病によって変わります。この記事では日数の目安を示しません。迷ったときは、続いた日数で判断せず相談してください。

フードの見直しから始めてよい場合

体重も元気も変わっていない。食べムラはあるものの体調に変化はない。いまのフードの内容を見直したい。粒の大きさや主原料を変えてみたい。こうしたタイミングのときにフードの見直しを行いましょう。

ただし7〜10日かけて少しずつ進めます。急に全部を入れ替えると、それだけで体調が変わることがあります。手順は記事の後半にまとめました。

「海外は日本より安全」は本当か|規制を並べて確認する

海外製キャットフードをすすめる記事の多くが、日本は規制の歴史が浅いと書いています。ただ、条文にあたるとその説明は成り立ちません。

EUも日本も、施行年では優劣がつかない

日本の愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律、いわゆるペットフード安全法の施行は平成21年6月1日です。西暦にすると2009年6月1日にあたります。

一方のEUは、飼料の表示と上市を定める規則 Regulation (EC) No 767/2009 が2009年、その土台にあたる飼料衛生規則 Regulation (EC) No 183/2005 は2005年です。

飼料表示の規則でそろえて見れば、EUも日本も同じ2009年です。年号を並べても、どちらが厳しいかは出てきません。

違いは「何を義務づけているか」にある

条文を項目ごとに並べると、違いがはっきりします。



いちばん大きな差は、製品の原材料調達から生産、流通、販売、そして消費や廃棄に至るまでの履歴を、後から追跡できる状態にすること(トレーサビリティです。

EUの規則は飼料事業者に対して、すべての段階で記録を保持し、流通を追跡できるようにすることを求めています。日本のペットフード安全法には、これを直接義務づける条文を見つけられませんでした。

製造施設の扱いも異なります。EUは登録と承認の二段階制度をとり、日本は事業者による届出という形です。

逆に罰則は、日本のほうが法律の中に明確に書かれています。命令に違反した場合の罰金と懲役の規定が置かれているためです。EUは加盟国ごとに制裁措置を定める構造なので、共通の罰則条文そのものが存在しません。

海外のほうが厳しいのではなく、義務づけている範囲が違う。それが正確な説明です。

AAFCO・FEDIAFは海外製品だけの基準ではありません

AAFCOはアメリカ飼料検査官協会、FEDIAFはヨーロッパペットフード工業連合が定めた栄養基準です。

猫が必要とする栄養素の量を示したもので、海外製品にだけ適用されるものではありません。国産の製品でも、これらの基準を参照しているものがあります。

そして、実際に確かめてみて、もうひとつわかったことがあります。

今回この記事で扱った11製品のうち、AAFCOまたはFEDIAFの基準を満たしていることを公式サイトに明記していたのは、1製品だけでした。(ピュリナ プロプラン リブクリア/2026年8月13日確認)

残りの製品は、公式サイトに基準名の記載を見つけられませんでした。総合栄養食とは書かれていても、どの基準に照らして総合栄養食なのかまでは書かれていない、という状態です。

AAFCO適合の表示を確認しましょうという説明はよく見かけます。けれど、その表示自体がほとんど見あたらないのが実情です。パッケージや公式サイトに記載があれば確かな手がかりになりますが、記載がないことをもって品質が低いと判断することはできません。

「ヒューマングレード」に日本国内の定義はありません

ペットフード安全法にも、ペットフード公正取引協議会の規約にも、ヒューマングレードという語の定義を見つけることができませんでした。

つまり、この表記があるかどうかで製品を比べることはできません。この記事では比較の軸から外しています。各社が何を指してこの語を使っているかは、製品ごとに確認するしかありません。

安全性の考え方そのものは、キャットフードの安全性をまとめた記事で扱っています。

海外キャットフードおすすめ11選|公式データで比較

編集部が使った3つの足切り条件

掲載する製品は、次の3つをすべて満たすものに絞りました。

1|日本国内に正規輸入代理店または公式通販があること
並行輸入でしか手に入らない製品は外しました。品質保証がなく、賞味期限や保管状態も確認できないためです。

2|総合栄養食のドライフードであること
ウェットフードは1回あたりの量も価格の単位も違うので、同じ表には並べられません。ウェットは別の記事にまとめています。

3|総合栄養食であることが公式に確認できること
はじめはAAFCOまたはFEDIAFへの適合が明記されていることを条件にするつもりでした。ところが調べてみると、そう明記している製品は1つだけ。条件として使えないため、総合栄養食であることが公式に確認できる、という形に変えています。どの製品がどの基準に言及しているかは、各商品のスペック表に載せました。

なお、グレインフリーかどうかは条件に入れていません。穀物を使っている製品にも、獣医師が日常的にすすめているものが含まれるためです。グレインフリーは選択肢のひとつであって、優劣ではありません。

比較の方針|順位はつけていません

この記事では、1位・2位という順位をつけていません。理由は単純です。順位をつけられるだけの根拠が、公表されているデータの中にないからです。

たとえば粒の大きさ。海外製のフードを試した飼い主さんからよく聞くのが、粒が大きくて食べてくれないという話です。ところが粒の大きさを数値で公表しているメーカーは、今回調べた11製品のうち2つだけでした。公表されていない9製品を、大きさで並べることはできません。

そこで順位の代わりに、各製品の公式サイトで確認できたスペックをそのまま並べ、どんな猫に向いているかを1製品ずつ書く形をとりました。並び順は、通販の定期購入で買う製品と、動物病院やペット専門店で扱われている製品をまとめただけで、優劣ではありません。

スペックの取得日はすべて2026年8月13日です。確認できなかった項目は、表の中に「確認できず」と書いています。

なお、粒の大きさや硬さが食べやすさに影響することは、複数の研究で扱われています。一方で日本の猫は小粒を好むという説については、根拠となる文献を見つけることができませんでした。ですからこの記事では、日本の猫かどうかではなく、その猫が食べられるかどうかという前提で書いています。

GRANDS(グランツ)|500g×3袋。初回980円で試せる

グランツ

価格 初回980円/2回目以降5,461円(送料込・税込)
内容量 500g×3袋
主原料 チキン&サーモン65%以上(※公式LPに原材料表示の先頭5つの記載がないため、表示順は確認できていません)
粗たんぱく/粗脂肪/粗繊維 34.5%/16.0%/5.0%
エネルギー 367kcal/100g
生産国 フランス

グランツはフランスで生産されているキャットフードです。公式サイトには、あえてフランスで生産をおこなっていると書かれています。飼育環境への考え方が、製造地の選択につながっているという説明です。

この製品の特徴は500gの小袋が3つに分かれている点です。1.5kgを1袋で買う製品と総量は同じですが、開封してから使い切るまでの期間が3分の1になります。輸入品は輸送に時間がかかるぶん脂質の酸化が進みやすいので、この形は理にかなっていますよね。

粒の大きさは実測したところ6ミリから9ミリほどでした。フレーバーによって、丸型と三角型の形の違いがあります。

価格は初回980円、2回目以降が5,461円です。2回目は初回の14日後、3回目以降は30日ごとに届く定期の形をとっています。初回だけを見て判断せず、2回目以降の価格で比べてください。

公式サイトには獣医師推奨をうたう表現もありますが、調査した人数や設問が公表されていないため、この記事では評価の材料にしていません。ヒューマングレードについても、明確な基準がないため該当しているとは謳っていない、とメーカー自身が明記しています。

向いている猫:まず少量から試したい/開封後に長く置きたくない/体重4kg前後で1袋を無理なく使い切れる
向かない猫:定期購入の形をとりたくない場合/1回でまとめ買いして単価を下げたい場合

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オリジン オリジナルキャット|今回の比較でもっとも高たんぱく

主原料(表示順) 新鮮鶏肉(20%)、生七面鳥肉(10%)、生の丸ごとニシン(9%)、新鮮鶏内臓(レバー,心臓)(6%)、生の丸ごとヘイク(5%)
粗たんぱく/粗脂肪/粗繊維 40%以上/20%以上/3%以下
エネルギー 416kcal/100g
1日の給与量 体重3〜4kg:43〜65g/体重4〜5kg:65〜74g
製造国 カナダ
日本の正規輸入代理店 株式会社トランペッツ
価格・内容量 7,480円(本体価格・税込)+ 770円(送料・税込)

今回比較した中で、粗たんぱくとエネルギーがもっとも高い製品です。粗たんぱく40%以上、416kcal/100g。原材料表示の先頭には鶏肉、七面鳥、ニシンが並びます。

メーカーは動物性原材料の比率を85%〜95%と表示していますが、これは加工前の生の状態を基準にしたおおよその割合で、完成品の重量比ではありません。公式の脚注にそう明記されています。他社の同種の数字も同じ扱いなので、製品同士を比べるときは成分表の粗たんぱくで見たほうが確実でしょう。

エネルギーが高ければ、同じカロリーを与えるのに必要な量は少なくて済みます。袋の価格は高めでも、1日あたりで見ると印象が変わるわけですね。逆に、いつもの感覚で量を計ると与えすぎになりやすいので、給与量表を必ず確認してください。

向いている猫:よく動く若い猫/少ない量でしっかり食べさせたい/魚と鶏の両方を食べる猫
向かない猫:体重の管理をしている猫/獣医師からたんぱく質や脂質の量について指示を受けている猫

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アカナ ワイルドプレーリー キャット|避妊去勢後の給与量が公表されている

アカナ ワイルドプレーリー キャット

主原料(表示順) 新鮮鶏肉(11%)、生七面鳥肉(10%)、新鮮鶏内臓(レバー,心臓)(9%)、乾燥鶏肉(9%)、乾燥七面鳥肉(8%)
粗たんぱく/粗脂肪/粗繊維 37%以上/18%以上/3%以下
エネルギー 393kcal/100g
1日の給与量(体重4kg) 60g(避妊去勢前)/40g(避妊去勢後)
製造国 カナダ
日本の正規輸入代理店 株式会社トランペッツ
価格・内容量 7,150円(本体価格・税込)+ 770円(送料・税込)

オリジンと同じメーカーの製品です。粗たんぱく37%以上、393kcal/100gと、オリジンより少し控えめな設計になっています。

注目したいのは給与量表です。体重4kgの猫に対して、避妊去勢前は60g、避妊去勢後は40gと分けて示されています。3分の2の量ですね。避妊去勢の前後で必要なカロリーが変わることは知られていますが、給与量表でここまではっきり分けているメーカーは多くありません。

手術を終えた猫に、それまでと同じ量を与え続けているケースは珍しくありません。フードを変えるこのタイミングで、量も見直すきっかけになります。

動物性原材料75%という表示は、オリジンと同じく加工前の生の状態を基準にしたおおよその割合で、完成品の重量比ではありません(メーカー公式脚注)。

向いている猫:避妊去勢を終えていて量を調整したい/オリジンでは高たんぱくすぎると感じた/鶏と七面鳥を食べる猫
向かない猫:魚を主原料にしたフードを探している猫

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アカナを公式サイトで見る

カナガンキャットフード チキン|原材料の6割が鶏

価格 5,456円(税込)
内容量 1.5kg
主原料(表示順) 乾燥チキン35.5%、チキン生肉25%、サツマイモ、ジャガイモ、チキンオイル4.2%
粗たんぱく/粗脂肪/粗繊維 34%以上/16.7%以上/3.25%以下
エネルギー 405kcal/100g

カナガンキャットフード チキンはイギリス生まれのキャットフードです。原材料表示の先頭が乾燥チキン35.5%、次がチキン生肉25%。合わせて6割が鶏由来になります。穀物は使われていないので、穀物アレルギーを起こす心配がありません*。

粗繊維は3.25%以下で、今回比較した中では低いほうです。エネルギーは405kcal/100gと高めなので、給与量表を確認して与えてくださいね。

獣医師を対象にした調査では、93%が「良い製品だと思う」と回答しています**。

向いている猫:鶏を主原料にしたフードを探している/魚が苦手な猫
向かない猫:鶏を避けるよう指示されている猫

(*:グレインフリー設計のため、穀物を原因とするアレルギーについてのみの記載です。鶏や魚を含むすべての食材はアレルギーの原因になりえます)

(**:当製品を使用した獣医師114名を対象に「健康な猫の飼主から、当製品を使用してみたいがどう思うか相談された場合、当製品を推奨しますか?」と聞き、「(とても)良い製品だと思う」と回答した割合。2021年8月ベッツアイ調べ)

カナガンキャットフードを試す

カナガンキャットフード サーモン|粒サイズを数値で公表している数少ない製品

内容量 1.5kg
主原料(表示順) 生サーモン43.5%、乾燥ニシン・乾燥白身魚16.1%、サツマイモ、ジャガイモ、ジャガイモタンパク
粗たんぱく/粗脂肪/粗繊維 31%以上/18%以上/3.7%以下
エネルギー 407kcal/100g
公称粒サイズ 円形・直径約8mm、厚さ約5mm
価格 公式サイトで確認してください

カナガンキャットフード サーモンは、魚を主原料にしたタイプです。生サーモンが43.5%、乾燥ニシンと乾燥白身魚が16.1%。合わせて約6割が魚由来になります。

この製品には、今回の比較で目を引く点があります。粒の大きさを数値で公表している、数少ない製品のひとつだからです。円形で直径約8mm、厚さ約5mmと明記されています。

多くの記事にある粒の説明は、小粒とかやや大きめといった感覚的な表現にとどまります。そもそもメーカーが数値を出していないので、比べる基準がないんですね。買う前に粒の大きさがわかるのは、それだけで珍しいことです。

向いている猫:魚を好む猫/鶏を避けたい猫/粒の大きさをあらかじめ知っておきたい場合
向かない猫:魚が苦手な猫

カナガンキャットフードを試す

モグニャンキャットフード|白身魚65%。粒は小粒の俵型

価格 5,852円(税込)
内容量 1.5kg
主原料(表示順) 白身魚65%、タピオカ、ジャガイモ、エンドウ豆タンパク、ビール酵母
粗たんぱく/粗脂肪/粗繊維 27%以上/11%以上/5.25%以下
エネルギー 379kcal/100g
公称粒サイズ 小粒の俵型(数値の公表なし)

モグニャンキャットフードは白身魚を65%使ったイギリス製のキャットフードです。原材料表示の先頭が白身魚で、次がタピオカ、ジャガイモと続きます。穀物は使われていないので、穀物アレルギーを起こす心配がありません。

成分を見ると、粗たんぱく27%以上、粗脂肪11%以上と、今回比較した今回の比較の中ではもっとも控えめです。エネルギーも379kcal/100gと低めです。動物性たんぱくを多く摂らせたい場合には物足りない数字ですが、高たんぱくのフードが合わなかった猫には選択肢になります。

粒については小粒の俵型という説明があるものの、数値は公表されていません。

獣医師を対象にした調査では、92%が「良い製品だと思う」と回答しています*。

向いている猫:魚を好む猫/高たんぱくのフードが合わなかった猫/粒の小ささを優先したい猫
向かない猫:しっかり食べさせたい成長期の猫/魚が苦手な猫

(*:当製品を使用した獣医師113名を対象に「健康な猫の飼主から、当製品を使用してみたいがどう思うか相談された場合、当製品を推奨しますか?」と聞き、「(とても)良い製品だと思う」と回答した割合。2021年8月ベッツアイ調べ)

モグニャンキャットフードを試す

ロイヤルカナン インドア|第一原料は小麦。それでも動物病院で扱われている

内容量 400g/2kg/4kg/10kg
価格 公式オンラインストアに通常価格の表示なし(販売店で確認)
主原料(表示順) 小麦、米、肉類(鶏、七面鳥、ダック)、超高消化性植物性タンパク(消化率90%以上)、コーン
たんぱく質/脂質/粗繊維 25.0%以上/11.0%以上/4.9%以下
エネルギー 374kcal/100g
1日の給与量(体重4kg) 標準体型 56g/太り気味 44g
基準への言及 公式商品ページにAAFCO・FEDIAFの記載なし
製造国 公式商品ページに記載なし
販売元 ロイヤルカナン ジャパン インク

ロイヤルカナン インドアは、室内で生活する猫向けに設計された製品で、動物病院やペット専門店でもよく見かけます。

載せるにあたって、ひとつ正直に書いておきます。原材料表示の先頭は小麦で、次が米。肉類は3番目です。

肉や魚が第一原材料の製品を選びましょう、という説明はよく見かけます。ですがこの製品は第一原料が小麦で、それでも多くの動物病院で扱われています。第一原料が何かは選ぶときの手がかりのひとつであって、それだけで良し悪しが決まるわけではありません。

たんぱく質25.0%以上は、今回比較した中でもっとも低い数値です。エネルギーも374kcal/100gと控えめで、給与量表は標準体型と太り気味に分けて示されています。

なお公式の商品ページには、製造国の記載も価格の記載も見あたりませんでした。

向いている猫:動物病院で扱っている製品から選びたい/体型に合わせて量を調整したい/室内で過ごす時間が長い猫
向かない猫:動物性原材料の比率を重視したい/穀物を使っていない製品を探している

ロイヤルカナン インドアを試す

ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト チキン|成分の表示方法が他社と違う

内容量 1.4kg/2.8kg
価格 公式サイトに価格の記載なし(動物病院・ペット専門店での取り扱い)
たんぱく質/脂質/粗繊維 33.2%/20.6%/1.4% ※乾物量分析値
エネルギー 411kcal/100g
1日の給与量(体重4kg) 60g(200ccカップで0.6杯)
基準への言及 公式商品ページにAAFCO・FEDIAFの記載なし
販売元 日本ヒルズ・コルゲート株式会社

他社と比べるときは、成分値の表示方法が違う点に注意してください。

ヒルズが公表しているのは乾物量分析値です。水分を除いた状態での割合を示したもので、他社のパッケージにある粗たんぱく○%以上とは基準が違います。ヒルズ自身も「乾物量分析値は平均的な値を表示しているため、パッケージに記載されている値と多少異なる場合があります」と注記しています。数字だけを並べて比べると、この製品が実際より高たんぱくに見えてしまいます。

粗繊維1.4%は、今回比較した中でもっとも低い数値です。

もうひとつ、購入前に知っておきたいことがあります。この製品は現在リニューアルの途中です。公式サイトには、栄養設計を変更してパッケージが変わること、切り替えに伴い旧製品が届く場合があることが案内されています。届いた製品が公式サイトの表示と違っていても、この期間はありえます。

公式サイトに価格の記載はありません。動物病院やペット専門店での取り扱いが中心のためです。

向いている猫:かかりつけの動物病院で相談しながら選びたい/繊維の少ない製品を探している
向かない猫:通販で価格を比べて買いたい

ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルトチキンを試す

ピュリナ プロプラン リブクリア|AAFCO基準への適合を明記している唯一の製品

ピュリナ プロプラン リブクリア

内容量 1.5kg
価格 公式商品ページに価格の記載なし(販売店で確認)
主原料(表示順) チキン、米、小麦、コーングルテン、鶏脂(オメガ6脂肪酸源)
たんぱく質/脂質/粗繊維 34%以上/15%以上/3%以下
エネルギー 約370kcal/100g
1日の給与量(体重4kg) 理想的体重 53g/太りすぎ 42g
基準への言及 AAFCOの成猫用栄養基準を満たす旨を公式に明記。あわせてペットフード公正取引協議会の分析試験で総合栄養食の基準を満たすことが証明されている
販売元 ネスレ日本株式会社 ピュリナ事業部

今回比較した11製品のうち、AAFCOの栄養基準を満たしていることを公式サイトに明記していたのは、この製品だけでした。さらにペットフード公正取引協議会の分析試験でも総合栄養食の基準を満たすことが証明されている、と記載されています。

基準名まで書いているメーカーは、思っていたよりずっと少ないのが実情です。この点を重視するなら、有力な選択肢になりますね。

もうひとつ特徴があります。公式サイトによると、毎日与えはじめて3週目から、猫の毛とフケに含まれる主要なアレルゲンが平均47%減少したと発表されています。猫と暮らしている人がアレルギーの症状で困っている場合に選ばれる製品です。

ただし、この数値の根拠になっている試験は8頭を対象にした予備的なものです。数字だけを見て過度な期待をしないほうがいいと考えています。

なお、原材料表示の先頭はチキンですが、2番目が米、3番目が小麦。穀物を使わない製品を探している場合は合いません。

切り替えについては、公式が「7〜10日かけて現在与えている食事の量を少しずつ減らし、本製品の量を少しずつ増やしてください」と案内しています。

向いている猫:基準への適合が公式に確認できる製品を選びたい/同居している人が猫アレルギーの症状で困っている
向かない猫:穀物を使っていない製品を探している

ピュリナ プロプラン リブクリアを試す

HAPPY CAT アトランティックサーモン|粒の大きさを数値で公表している

内容量 50g/300g/1.3kg/4kg/10kg
価格 300g=1,491円(税込)。1.3kg・4kg・10kgは販売元ページで確認してください
主原料(表示順) ポルトリープロテイン、サーモンミール(12%)、コーン粉、米、油脂類
粗たんぱく/粗脂肪/粗繊維 33%/15%/3%
エネルギー 380kcal/100g
公称粒サイズ M(直径7.5〜11mm、厚み4.5〜7.5mm)
基準への言及 ページ本文にAAFCO・FEDIAFの記載なし
原産国 ドイツ
日本の販売元 ワールドプレミアム株式会社

ドイツで作られている製品です。この記事の比較のなかで、粒の大きさを数値で公表している2つのうちの1つにあたります。

その示し方が丁寧です。M(直径7.5〜11mm、厚み4.5〜7.5mm)と幅で書かれています。同じ袋の中でも粒に大きさのばらつきがあることを、そのまま表示しているわけですね。1つの数字で言い切るより、実態に近い書き方だと思います。

原材料については確認しておきたい点があります。表示の先頭はポルトリープロテイン、つまり家禽由来のたんぱく質で、サーモンミールは2番目の12%です。サーモンを主原料にした製品を探している場合は、想定と違うかもしれません。

50gの少量パックがあるので、食べるかどうかを試してから大きい袋に移れます。

向いている猫:まず少量で試したい/粒の大きさを買う前に知っておきたい/口の小さい猫
向かない猫:魚を主原料にした製品を探している/穀物を使っていない製品を探している

HAPPY CAT アトランティックサーモンを試す

ジウィピーク エアドライ キャットフード ラム|エネルギーが突出して高い

内容量 454g/1kg/2.5kg
価格 454g=2,900円(税込)。1kg・2.5kgは販売ページで確認してください
主原料(表示順) ラム生肉、ラムトライプ生肉、ラムラング生肉、ラムハート生肉、ラムレバー生肉
粗たんぱく/粗脂肪/粗繊維 38.0%以上/30.0%以上/3.0%以下
エネルギー 495kcal/100g
1日の給与量 公式サイトに体重別の給与量表なし(計算ツールへの誘導のみ)
基準への言及 ページ本文にAAFCO・FEDIAFの記載なし。全ライフステージ対応と記載
製造国 ニュージーランド
日本の正規販売代理店 株式会社トランペッツ

ニュージーランドのエアドライ製法による製品です。原材料表示の先頭5つが、すべてラム由来で占められています。

数字でまず目を引くのはエネルギーです。495kcal/100g。今回比較した中で2番目に高いオリジンが416kcal/100gなので、そこから2割近く上回ります。粗脂肪30.0%以上も、比較したなかで最も高い数値です。

これは、同じカロリーを与えるのに必要な量が、他の製品よりかなり少なくて済むということでもあります。454gで2,900円は100gあたりで見ると高い部類ですが、1日に与える量が少なければ話は変わりますよね。

ただし、ひとつ注意があります。公式サイトに体重別の給与量表が見あたりません。案内されているのは計算ツールだけです。1日に与える量の目安は、購入前に公式の計算ツールで確認してください。

エネルギーが高いぶん、いつもの感覚で量を計ると与えすぎになります。トッピングとして少量ずつ使う方法もあります。

向いている猫:少ない量でしっかり食べさせたい/食が細い猫/トッピングとして使いたい
向かない猫:体重を管理している猫/脂質を控えるよう指示を受けている猫

ジウィピーク エアドライ キャットフード ラムを試す

【原産国別】海外キャットフードの特徴

製造国によって、得意とする分野や価格帯に傾向はあります。ただ、この国だから安全、この国だから危険という単純な話ではありません。

イギリス産

グレインフリーやナチュラル志向の製品開発に積極的なメーカーが多く、日本に正規輸入されている製品も比較的多い国です。EUの飼料規則の枠組みで製造されてきた歴史があります。

カナダ産

新鮮な肉や魚を高い比率で使った製品が多く、動物性原材料の比率を前面に出すブランドが集まっています。オリジン、アカナがその代表ですね。

ただし各社が掲げる「◯%が動物性原材料」という数字には注意が必要です。これは加工前の生の状態を基準にしたおおよその割合で、完成品の重量比ではありません。メーカー公式の脚注にそう明記されています。

フランス産

ロイヤルカナンの本社があり、療法食の研究開発が盛んな国です。GRANDSもフランスで生産されています。

ドイツ産

食肉加工の技術に長い歴史があり、品質管理を打ち出すブランドが多い国です。

アメリカ産

AAFCOの栄養基準が生まれた国で、価格帯の幅が広いのが特徴です。手に入りやすい価格帯から高価格帯まで選択肢があります。

ニュージーランド産

放牧された肉や天然の魚を使った製品が中心で、エアドライ製法を得意とするメーカーがあります。

タイ産|「タイ産は危険」と言われる理由と、実際のところ

タイ産のペットフードについて調べると、危険だという説明と問題ないという説明の両方が出てきます。検索してみるとわかりますが、この話題を扱っているのは個人ブログとQ&Aサイトがほとんどで、公的な情報源にあたって書かれた記事はほとんどありません。

まず事実として押さえておきたいのは、タイがツナ缶をはじめとする水産加工の一大生産地であることです。ペットフードの製造が盛んなのは、その延長にあります。

大事なのは製造国そのものではなく、その製品がどの基準で作られ、誰が品質を保証しているかです。パッケージの原産国表示と、日本の正規輸入代理店または販売元がどこかを確認してください。輸入代理店が明記されている製品なら、不具合があったときの問い合わせ先がはっきりしています。

海外キャットフードのデメリットと、買う前に知っておくこと

価格が高くなる理由

輸送費と関税、それに国内での保管費用が上乗せされるため、現地の価格より高くなります。

ただ、エネルギーが高く、与える量が少なくて済む製品もあります。袋の価格だけで判断せず、公式の給与量表で1日に与える量を確かめてから比べてください。各商品のスペック表に、確認できた給与量を載せています。

なお、栄養価が高いので長期的には医療費の削減につながる、という説明を見かけます。裏づける根拠は確認できませんでした。この記事ではその主張はしません。

在庫切れ・輸入停止のリスク

輸入品である以上、供給が止まる可能性は常にあります。気に入った製品が手に入らなくなったときに備えて、同じ主原料の代替候補を1つ決めておくと切り替えがスムーズです。

輸送と保管で品質が変わることがある

ドライフードに含まれる脂質は、温度、光、酸素、湿度の影響を受けて酸化が進みます。複数の研究で扱われている現象です。輸入品は輸送に時間がかかるぶん、この影響を受ける機会が国産品より多くなります。

対策は3つ。賞味期限までの残り期間が長いものを選ぶこと開封後は密閉して直射日光と高温多湿を避けること、そして1か月程度で使い切れる容量を選ぶことです。大袋のほうが割安ですが、使い切れないなら小さい袋のほうが結果的に良い状態で与えられますよね。

正規輸入品と並行輸入品の見分け方

正規輸入品には、日本語のラベルに輸入者または販売者の名称と所在地が記載されています。ここが空欄だったり、英語表記のみだったりする場合は並行輸入品の可能性があります。要注意です。

並行輸入品は価格が安いこともありますが、保管状態や賞味期限の管理は販売者によって異なります。不具合があったときの問い合わせ先も、メーカーではなく販売者になります。

個人輸入を考えている場合

海外の通販サイトから直接取り寄せるなら、関税と消費税、そして動物検疫の対象になるかどうかを事前に確認する必要があります。

税率や免税の条件は、品目と金額によって変わります。ペットフードがどの区分に該当するかを含め、税関の個人輸入に関するページで確認してください。

また、肉や乳、卵などの動物由来の原材料を含む製品は、動物検疫の対象になります。こちらは動物検疫所のページで確認できます。

海外フードに変えても食べない・吐くときに考えられること

切り替えが早すぎる

いちばん多いのがこれです。フードは7〜10日かけて少しずつ入れ替えます。



途中で吐いたり下痢をしたりした場合は、割合を前の段階に戻し、7日ではなく10日かけて進めてください。

粒の大きさが合っていない

海外製のフードは、国内向けの製品より粒が大きいことがあります。口の小さい猫や、あごの力が弱ってきたシニア猫では、粒が大きいだけで食べなくなることも。

粒の大きさを公表している製品は多くありませんが、公表がある製品はスペック表に載せています。粒の小ささを優先して選びたい場合は、小粒のキャットフードをまとめた記事もあわせてご覧ください。

それでも食べない・吐くときは

切り替えを終えても食べない状態が続く場合や、吐くことがおさまらない場合は、動物病院に相談してください。フードの問題ではない可能性があります。

繰り返しになりますが、この記事は製品を比較したもので、症状の判断はできません。フードを次々に試すより、一度相談したほうが早いことがあります。

国産と迷っている人へ

ここまで海外製品を扱ってきましたが、国産が劣るという話ではありません。

規制の項で見たとおり、EUと日本は義務づけている範囲が違うだけです。国産には、問い合わせがしやすい、輸送期間が短い、日本の気候を前提に保存性が設計されているといった利点があります。

一方で、「国産」と書かれていても原材料が国産とは限りません。製造地が国内であれば国産と表示できるためです。ここは海外製品と同じで、原材料の産地表示を個別に見るしかありません。

国産キャットフードについては別の記事で詳しく比較しています。

海外キャットフードに関するよくある質問

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タイ産・中国産は避けたほうがいいですか

製造国だけで判断することはおすすめしません。確認したいのは3点で、その製品がどの栄養基準に適合しているか、日本の正規輸入代理店または販売元が明記されているか、原材料の表示が具体的かどうかです。

この3つが満たされていれば、製造国が理由で避ける必要はありません。

賞味期限が短めなのはなぜですか

輸送と通関に時間がかかるため、店頭に並ぶ時点で製造からある程度の期間が経っていることがあります。

購入時に賞味期限を確認し、1か月程度で使い切れる容量を選ぶのが現実的でしょう。

大粒しかない製品はどうすればいいですか

そのメーカーに小粒タイプがないか確認するか、ウェットフードやスープをかけてふやかす方法があります。

ただしふやかしたフードは傷みやすいので、食べ残しは早めに片づけてくださいね。

定期購入と単品購入はどちらが安いですか

定期購入のほうが1袋あたりは安くなります。ただ、初回だけ大幅に安く、2回目以降は通常価格に近づく製品もあるんです。継続したときの価格で比べてください。初回価格がある製品は、スペック表に初回と2回目以降を分けて載せています。

まとめ

海外キャットフードを選ぶときに確認したいのは、次の3つです。

1つめは、規制の違いを正しく理解すること。EUと日本は厳しさではなく、義務づけている範囲が違います。海外製だから安全、という結論にはなりません。

2つめは、日本で継続して買えるか。正規輸入代理店があるかどうかを確認してください。

3つめは、その猫が実際に食べられるか。粒の大きさは製品によってかなり違いますが、数値を公表しているメーカーはわずかです。まず少量パックやお試しサイズのある製品から試すのが確実でしょう。

そして、体調に変化があるときは、フードを変える前に動物病院に相談してください。この記事は製品のスペックを比較したものであって、症状について判断できるものではありません。

犬と暮らしている方は、海外ドッグフードの比較記事もあわせてどうぞ。

この記事を執筆した著者
ワンニャンBEST編集部 犬や猫と楽しく暮らしているメンバーで書いています。愛犬・愛猫の体験談や美味しいフード、グッズ情報なども書いているので、ぜひ見てください。インスタも日々更新中です。ワンニャンBEST公式Instagram
更新履歴
2026年8月15日 全面改訂。「日本のペットフード安全法は歴史が浅い」を、EUの飼料表示規則と同じ2009年施行であることを確認したため削除。個人輸入の関税率2.5%と免税16,666円を、出典が確認できなかったため削除。「日本の猫は小粒を好む」を、根拠が確認できなかったため削除。ロイヤルカナン インドアの主原料を公式の表示順(第一原料は小麦)に修正。モグニャンの「人気No.1」と、ロイヤルカナン・ヒルズの「220人以上の研究者」、アカナ・オリジンの「Aランクフード」を、根拠が確認できなかったため削除。ピュリナ プロプランのアレルゲンに関する記述を公式表現に修正。順位表示を廃止し、公式サイトで確認できたスペックのみの比較に変更。動物病院に相談する目安を追加。掲載商品を21点から11点に変更。
2025年9月26日 公開
価格の取得日 2026年8月13日
※価格・仕様は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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