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犬の甲状腺機能低下症の食事|さつまいも・大豆は?フードの選び方

愛犬が甲状腺機能低下症と診断されて、これからの食事をどうすればいいのか、迷っている飼い主さんは多いと思います。

インターネットで調べると「脂質10%以下のフードを」「カロリーを20〜30%抑えて」といった数字が並んでいます。ただ、編集部でこれらの根拠をたどってみたところ、犬の甲状腺機能低下症についてそう書かれた獣医学の資料は見つけられませんでした。

そこでこの記事では、公的機関や大学が公開している資料で確認できたことだけを書きます。あわせて、市販フード8製品の原材料表示を1つずつ読み、飼い主さんが気にされることの多い大豆やアブラナ科由来の原材料が入っているかを確認しました。

検索でよく見かける「さつまいもは大丈夫なのか」についても、調べた結果をそのまま載せています。

目次

まず確認したいこと:いま愛犬はどの段階にいますか

同じ「甲状腺機能低下症」でも、診断が出たばかりなのか、薬を飲みはじめて数か月経つのかで、やるべきことは変わります。

食事を見直すのは、この流れの中ではいちばん最後です。順番を飛ばすと、薬が効いているのか食事が合っているのかが分からなくなります。

まだ診断が出ていない

元気がない、毛が薄くなってきた、食べる量は変わらないのに太ってきた、寒がるようになった。こうした変化は、甲状腺機能低下症で見られることがあると報告されています。

ただ、これらは甲状腺以外の原因でも起こります。血液検査を受けないと区別がつきません。

気になる様子があるなら、まず動物病院に相談してください。フードを変えるのは、診断が出てからで遅くありません。

薬を飲みはじめたばかり

治療が始まったら、しばらくはいまのフードを続けてください。薬の量が決まるまでの間に食事も変えてしまうと、体調の変化がどちらによるものか分からなくなります。

再検査の間隔は主治医の指示に従ってください。米国FDAの飼い主向け解説には、投薬開始後はまず4〜8週ごとに確認するという記載があります。

投薬が落ち着いた

薬の量が決まって体調が安定してきたら、ここではじめて食事の見直しを主治医に相談します。

変えると決めたら、7〜10日かけて少しずつ切り替えます。進め方はこの記事の後半にまとめました。

体重が戻らない・増えてきた

体重が気になるときも、いきなりフードを変える前に確認したいことがあります。1日にあげている量と、おやつの量です。

フードの袋に書かれた給与量は目安なので、その子の運動量や体格に合っているとは限りません。まずここを主治医と一緒に見直して、それでも変わらなければ、フードも相談の材料になります。

治療の中心は薬です。食事は「そのあと」の話

この記事はドッグフードの記事ですが、最初にはっきりさせておきたいことがあります。

甲状腺機能低下症の治療は、足りなくなった甲状腺ホルモンを薬で補うことが中心です。食事を工夫すれば薬が減らせる、といった性質のものではありません。

足りないホルモンを薬で補うのが基本

米国メルクの獣医マニュアルには、甲状腺機能低下症の標準治療は合成甲状腺ホルモンであるレボチロキシンを毎日経口投与することだと書かれています。コーネル大学の犬の健康センターも同様に、獣医師がレボチロキシンを処方すると説明しています。

日本では、レボチロキシンを成分とする動物用医薬品が処方されます。チラージンという名前を目にしたことがある方もいるかもしれませんが、製品名や規格は処方によって異なります。実際に処方された薬の名前は、動物病院で確認してください。

治療を受けた場合の見通しについて、コーネル大学は、正確な診断と適切な治療・モニタリングがあれば予後は良好であり、多くの症状は数週間で改善に向かうとしています。

薬を飲む時間と食事の関係

ここは、あまり書かれていないのに重要なところです。

米国FDAは飼い主向けの解説で、犬の体に吸収される薬の量は食事と一緒に与えるかどうかで変わるため、吸収のばらつきを小さくするには、食事と一緒に与えるなら毎回一緒に、食事と別に与えるなら毎回別に、と条件を揃えて投与すべきだとしています。

犬用製剤の承認資料にも、食事の有無はどちらでもよいが一貫させること、という趣旨の記載があります。一方で米国動物病院協会のガイドラインには空腹時投与とすべきという記載もあるため、実際の飲ませ方は処方された薬の指示に従ってください。

飼い主さんが今日からできるのは、毎日同じ条件で飲ませることです。昨日は食後、今日は空腹時、というばらつきをなくすだけで、検査値が安定しやすくなります。

なお、フードを切り替えるときは、この投薬の条件が変わっていないかも一緒に確認しておくと安心です。

「甲状腺機能低下症用の療法食」はあるのか

「犬 甲状腺機能低下症 ロイヤルカナン」で検索される方が一定数いらっしゃいます。

編集部でヒルズとロイヤルカナンの日本公式サイトにある犬用療法食の一覧を確認したところ、甲状腺機能低下症に向けた専用の療法食は見当たりませんでした。腎臓、消化器、皮膚、体重管理といった区分はありますが、甲状腺の区分がないという状態です。

つまり、この病気については「これを食べれば」という専用食が用意されているわけではありません。

肥満や高脂血症など別の問題を併せ持っている場合には、そちらに対応した療法食が選択肢になることがあります。療法食は獣医師の指導のもとで使うものなので、必要かどうかは主治医に相談してください。

気をつけたい食材と、よく聞かれる食材

甲状腺の話でよく出てくるのが「ゴイトロゲン」という言葉です。動物実験で甲状腺のはたらきに影響するとされる成分の総称で、特定の食材に含まれています。

ただ、犬について「この食材は一律に避けるべき」と書かれた資料は、編集部が調べた範囲では見つけられませんでした。以下は、あくまで主治医に相談するときの材料として読んでください。

さつまいもはどうなのか

この記事に一番多く検索で来ていただいているのが、この質問です。

調べた結果からお伝えすると、さつまいもをゴイトロゲンとする資料は見つけられませんでした。犬の甲状腺機能低下症でさつまいもを避けるべき、という記載も確認できていません。

紛らわしいのがキャッサバです。タピオカの原料になる芋で、こちらはゴイトロゲンとして報告があります。日本語だと同じ「芋」なので混同されやすいのですが、さつまいもはヒルガオ科、キャッサバはトウダイグサ科で、別の植物です。

上の分類は、植物の科で分けたものです。

なお、さつまいもは炭水化物を多く含むため、体重が気になる場合には「量」の観点から話題になることがあります。ゴイトロゲンの話とは別の論点なので、分けて考えてください。

アブラナ科の野菜と、菜種油

キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、ケール、大根、カブ、白菜。これらはアブラナ科です。

アブラナ科に含まれる成分が、動物モデルでゴイトロゲンとして作用するという報告があります。ただ、犬で一律に避けるべきとする資料は確認できませんでした。量や頻度、調理方法によって変わるとされています。

洗う、浸す、茹でるといった調理でゴイトロゲンが減ることを示した報告はあります。一方で「完全には除去できない」という表現の出どころは、編集部では確認できませんでした。

ドッグフードの原材料表示で気になるのが菜種油(キャノーラ油)です。菜種はたしかにアブラナ科ですが、精製された油にゴイトロゲンが残るという資料は見つけられませんでした。原材料表示に菜種油があること自体を問題視する根拠は、いまのところ確認できていません。

大豆と大豆製品

大豆については、犬の甲状腺機能低下症で避けるべきとする資料は確認できませんでした。

ただ、別の角度から気に留めておきたい情報があります。ヒト用レボチロキシンの添付文書には、大豆粉や食物繊維がレボチロキシンと結合して吸収を低下させることがある、という記載があります。鉄剤やカルシウム補充剤、制酸薬についても同様の記載があります。

これはヒトの薬の情報で、犬にそのまま当てはめることはできません。ただ、犬について確認できている一次情報が「毎回同じ条件で投与する」であることを考えると、大豆を含むフードに切り替えるなら、そのタイミングを主治医に伝えておくのが現実的だと思います。

ドッグフードの原材料表示では、大豆、脱脂大豆、大豆ミール、大豆油、きなこ、おからといった形で入っていることがあります。この記事では8製品すべてを確認しました

ヨーグルト・りんごなど、よく聞かれる食材

ヨーグルトとりんごについても調べましたが、犬の甲状腺機能低下症で注意すべきとする資料は確認できませんでした。

モリンガについては、ラットで甲状腺ホルモンへの影響を検討した研究がありますが、犬にそのまま当てはめられるものではありません。

いずれも、甲状腺というより「その子に合うかどうか」「量が適切か」の話になります。気になる食材があれば、次の診察で聞いてみてください。

おやつはどうするか

おやつを完全にやめる必要はありません。ただ、代謝が落ちている時期は、同じ量でも体重に出やすくなることがあります。

1日にあげている量を把握しておくと、診察のときに相談しやすくなります。何をどれくらいあげているかをメモしておくだけでも十分です。

手作りトッピングをするなら

手作りごはんやトッピングを考えている場合は、先に主治医に相談してください。

理由は2つあります。1つは、市販の総合栄養食から離れるほど栄養バランスの調整が難しくなること。もう1つは、この記事で触れた食材の扱いが、その子の状態によって変わるからです。

トッピングを続けるなら、内容を記録しておくと、検査値に変化があったときの手がかりになります。

市販フードを選ぶとき、編集部が何を見たか

ここからが、この記事で編集部が実際に手を動かした部分です。

「脂質◯%以下」はそのままでは比べられません

フードの記事でよく見かける「脂質10%以下を選びましょう」という基準について、編集部で根拠を探しました。犬の甲状腺機能低下症についてそう書かれた獣医学の資料は、見つけられませんでした。

「カロリーを20〜30%抑える」「タンパク質は22〜28%」「給与量を10〜20%減らす」も同様です。よく見かける数字ですが、出どころにたどり着けませんでした。

もう一つ問題があります。パッケージに書かれた「粗脂肪◯%」は、そのままでは製品同士を比べられません。水分量とカロリー密度が違うからです。水分70%のフレッシュフードと水分10%のドライフードでは、同じ「5%」でも、犬が同じカロリーを食べたときに摂る脂肪の量がまったく違います。

そこで編集部は、公表されている粗脂肪とカロリーから、100kcalあたりの脂肪量を計算し直しました。

100kcalあたり脂肪(g) = 粗脂肪(%) ÷ カロリー(kcal/100g) × 100

ひとつ、この計算の限界も書いておきます。ペットフードの成分表示は「◯%以上」という下限値で書かれることがほとんどです。実際の含有量はそれ以上なので、下限値同士を比べた数字だということを踏まえて見てください。

大豆・アブラナ科由来の原材料を、全製品確認しました

「原材料に大豆が入っていないか確認しましょう」と書いてある記事は多いのですが、実際に確認した結果まで載せている記事は見当たりませんでした。

編集部で8製品の原材料表示を先頭から末尾まで読み、以下の語を探しました。

  • 大豆由来:大豆、脱脂大豆、大豆ミール、大豆油、大豆たんぱく、おから、豆乳、きなこ
  • アブラナ科由来:菜種油、キャノーラ油、ブロッコリー、キャベツ、ケール、カリフラワー、芽キャベツ、大根、カブ、白菜、チンゲンサイ、小松菜

結果は下の比較表にまとめました。ここで注意していただきたいのは、「含んでいる=悪い」という意味ではないことです。前の章で書いたとおり、犬で一律に避けるべきとする資料は確認できていません。主治医に相談するときの材料として使ってください。

原材料表示はリニューアルで変わります。この記事の確認日は2026年8月18日です。購入前にご自身でも公式サイトをご確認ください。

ヨウ素の量を公表している製品は、ほとんどありませんでした

確認していて気づいたことがあります。

ゴイトロゲンは、甲状腺でのヨウ素の取り込みに関わるとされる成分です。そのため、診察でヨウ素の摂取量について聞かれることがあるかもしれません。

ところが、8製品のうちヨウ素の含有量を数値で公表していたのは2製品だけでした(OBREMO 鶏肉オールステージ用と、このこのごはん)。ほかの6製品は、原材料表示にヨウ素の記載があっても、量までは出していません。

ひとつ補足させてください。犬の甲状腺機能低下症でヨウ素を増やすべき、あるいは減らすべきという資料は、編集部が調べた範囲では見つけられませんでした。数値が分かることと、それが良い悪いということは別の話です。聞かれたときに答えられる、という以上の意味はありません。

総合栄養食かどうかを確認する

毎日の主食にするなら、総合栄養食かどうかは確認しておきたいところです。総合栄養食とその子に必要な水があれば、健康維持に必要な栄養が摂れる、という基準を満たしたものを指します。

一般食(おかず・副食)は、単独で主食にすることを想定していません。トッピングや併用には向きますが、主食として選ぶものではないので、表示を見て区別してください。

以下は、公式サイトで確認できた内容をまとめたものです。数値が小さいほど、同じカロリーを食べたときの脂肪量が少なくなります。

商品 100kcalあたり
脂肪(g)
粗脂肪 kcal
/100g
大豆
由来
アブラナ科
由来
総合
栄養食
ドライフード
ミシュワン シニア犬用 1.75 5.8%以上 332 なし あり(キャベツ、大根葉、高菜、白菜、ブロッコリー) あり
このこのごはん 2.33 8.0%以上 343 なし なし あり
うまか 2.71 9.5%以上 350 あり(大豆) なし あり
安心犬活 2.78 10%以上 360 あり(脱脂大豆) あり(菜種油) あり
犬猫生活 オールステージ用(生鶏肉) 2.88 10%以上 347 なし あり(ブロッコリー) あり
OBREMO 鶏肉(オールステージ用) 3.28 11.8%以上 360 あり(脱脂大豆) あり(大根葉、キャベツ、白菜、高菜) あり
ウェット・フレッシュフード
ペトコトフーズ 低脂肪チキン 2.17 2.6%以上 120 なし あり(カリフラワー) あり
ココグルメ チキン&ベジタブル 4.66 5.4%以上 116 なし なし あり

※各社公式サイトの表示より編集部作成。確認日2026年8月18日。成分表示は「◯%以上」という下限値のため、実際の含有量はこれ以上になります。掲載内容は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

意外に思われるかもしれませんが、水分が多いフードが必ずしもカロリーあたりの脂肪が少ないわけではありません。ココグルメのチキン&ベジタブルは水分72.6%以下ですが、100kcalあたりの脂肪量では、水分10%以下のドライフードより高い値になりました。

「水分が多いから低脂肪」とは言えないということです。

編集部が確認した市販フード8製品

順位は付けていません。100kcalあたりの脂肪量の少ない順に並べていますが、この数字だけで良し悪しが決まるわけではないからです。

各製品に「向いている犬」と「向かない犬」を書きました。ここは編集部の判断です。迷ったら、比較表を印刷して診察に持っていくのが確実だと思います。

ドライフード

ミシュワン シニア犬用

価格(税込) 公式サイトの定期コースをご確認ください
送料は一律770円(11,000円以上で無料)
内容量 1kg(現在このサイズのみ)
粗たんぱく質 22.7%以上
粗脂肪 / kcal 5.8%以上 / 332kcal(100gあたり)
100kcalあたり脂肪 1.75g
粗繊維 / 水分 2.0%以下 / 10.0%以下
大豆由来 なし
アブラナ科由来 あり(キャベツ、大根葉、高菜、白菜、ブロッコリー)
総合栄養食 あり(AAFCO基準)
粒のサイズ 厚さ2mmの楕円形

発症が多いとされるのは4〜10歳です。年齢に合わせて設計された製品も、比較の対象になります。

脂質は5.8%以上、カロリーは332kcalで、100kcalあたりの脂肪量は1.75g。今回確認した8製品の中でもっとも低い値でした。ドライフードだけでなく、水分の多いウェットタイプを含めても最少です。公式サイトには、小型犬用と比べてタンパク質を6%増やし、脂質を36%減らしたと記載されています。

粒は約9mm×6mmの楕円形で、厚さは従来の2.5mmから2mmに変更されています。公式サイトには「お湯で溶けやすいように設計されている」との記載があり、ふやかす時間で硬さを調整できるとされています。

内容量は1kgのみです。配送サイクルは最短2週間から最長3か月まで変更でき、回数の縛りはありません。

原材料を確認したところ、大豆由来のものは見当たりませんでした。一方でアブラナ科の野菜がキャベツ・大根葉・高菜・白菜・ブロッコリーと5つ入っています。

向いている犬:カロリーあたりの脂肪量を抑えたい。シニア期に入っている。粒が薄いほうが食べやすい。大豆を避けたい。
向かない犬:アブラナ科由来の原材料を避けたい場合。

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このこのごはん

価格(税込) 定期:3,278円(初回送料無料)
2回目以降は2袋6,556円+送料850円
内容量 1kg
粗たんぱく質 20.9%以上
粗脂肪 / kcal 8.0%以上 / 343kcal(100gあたり)
100kcalあたり脂肪 2.33g
粗繊維 / 水分 1.1%以下 / 10.0%以下
ヨウ素 4.29mg/kg
大豆由来 なし
アブラナ科由来 なし
粒のサイズ 直径7〜8mm
主原料 鶏肉(ささみ、胸肉、レバー)、玄米、大麦、ビール酵母、鰹節
総合栄養食 あり(ペットフード公正取引協議会の基準)

小型犬向けに作られた国産のドライフードです。公式サイトには「このこのごはんシリーズ累計販売数380万袋」との記載があり、注釈として「2018年4月〜2025年10月末時点(自社販売実績調べ)」が付いています。

オイルコーティングをしていないことが公式サイトに明記されており、かつお節の香りで仕上げていると説明されています。粒は直径7〜8mmで、小型犬が口に入れやすいサイズにしたと説明されています。

原材料を確認したところ、大豆由来のものもアブラナ科の野菜も見当たりませんでした。100kcalあたりの脂肪量は2.33gで、ドライフードの中では2番目に低い値です。この記事で見た3つの項目のうち、2つで良い結果が出た製品でした。

なお、原材料にモリンガが使われています。公式サイトのFAQでは「インドを原産とするワサビノキ科の植物」と説明されています。アブラナ科ではありませんが、気になる場合は主治医に伝えてください。

AAFCOの基準値と並べた栄養成分表も公開されており、ヨウ素の含有量(4.29mg/kg)まで分かります。

向いている犬:大豆もアブラナ科も避けたい。カロリーあたりの脂肪量を抑えたい。小型犬で粒が小さいほうが食べやすい。
向かない犬:モリンガを避けたい場合。1kg単位だと使い切るのに時間がかかる場合。

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うまか(UMAKA)

価格(税込) 通常:5,478円
定期初回:2,778円(約50%OFF・送料無料)
定期2回目以降:4,930円(10%OFF)
定期2袋以上:1袋あたり4,382円(20%OFF)
内容量 1.5kg
粗たんぱく質 21.4%以上
粗脂肪 / kcal 9.5%以上 / 350kcal(100gあたり)
100kcalあたり脂肪 2.71g
粗繊維 / 水分 0.8%以下 / 10.0%以下
大豆由来 あり(大豆)
アブラナ科由来 なし
総合栄養食 あり(AAFCO基準)
主原料 鶏肉、玄米、大麦、かつお節、大豆

博多の水炊き専門店が手がけたドライフードです。公式情報では「主原材料は自社ブランドの九州産華味鳥を100%使用」とされています。これは鶏肉の部分について100%という意味で、全原材料が華味鳥という意味ではありません。ここは誤解されやすいので書き添えておきます。

原材料を確認したところ、5番目に大豆が入っていました。アブラナ科由来の原材料は見当たりませんでした。

100kcalあたりの脂肪量は2.71gで、今回確認したドライフードの中では低いほうでした。

定期購入の間隔を30日から最大90日まで5日きざみで設定でき、最低購入回数の制限がないことが公式サイトに記載されています。フードが余りがちな小型犬や、まず様子を見たい場合には融通が利きます。

向いている犬:食いつきを重視したい。定期便のペースを自分で調整したい。
向かない犬:大豆を含まないフードを探している場合。

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UMAKA(うまか) 公式サイトを見る

安心犬活

価格(税込) 定期初回:1,650円(送料無料)
2回目以降は割引価格。金額は公式サイトでご確認ください
内容量 800g
粗たんぱく質 28%以上
粗脂肪 / kcal 10%以上 / 360kcal(100gあたり)
100kcalあたり脂肪 2.78g
粗繊維 / 水分 4%以下 / 10%以下
大豆由来 あり(脱脂大豆)
アブラナ科由来 あり(菜種油)
総合栄養食 あり
主原料 生肉(牛、鶏、馬、魚肉、豚レバー)、穀物(大麦全粒粉、玄米粉、脱脂大豆、たかきび、脱脂米ぬか)
注意 2025年9月製造分から原材料と配合を変更する旨の告知あり。上記が変更後の値かは確認できていません

5種類の動物性原材料を使った国産のドライフードです。公式サイトには、FAMIC製造基準に適合した国内工場で製造しているとの記載があります。総合栄養食の表示もあります。

定期コースの初回は1,650円(税込・送料無料)で、14日間の返金保証が付いています。2回目以降の金額は公式サイトでご確認ください。

原材料を確認したところ、穀物の区分に脱脂大豆が、油脂に菜種油が入っていました。

なお、公式サイトのお知らせに2025年9月製造分から原材料と配合を変更する旨の告知が出ています。上の内容は変更後の表示かどうかを確認できていないため、購入前に公式サイトで最新の表示をご確認ください。

向いている犬:複数のタンパク源から選びたい。国内製造にこだわりたい。
向かない犬:大豆由来やアブラナ科由来の原材料を避けたい場合。

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犬猫生活ドッグフード オールステージ用(国産の生鶏肉)

価格(税込) 単品購入:7,348円(850g×2袋)
定期2回目以降:5,808円(通常価格の20%OFF)
初回はお試しモニター価格
送料は初回・2回目無料、3回目以降680円
内容量 850g×2袋(1.7kg)
粗たんぱく質 28%以上
粗脂肪 / kcal 10%以上 / 347kcal(100gあたり)
100kcalあたり脂肪 2.88g
粗繊維 / 水分 3%以下 / 10%以下
大豆由来 なし
アブラナ科由来 あり(ブロッコリー)
総合栄養食 あり(AAFCO基準)

全年齢に対応した国産のドライフードです。国産の生鶏肉と国産の天然鹿肉の2種類があり、上の数値は生鶏肉のものです。鹿肉のほうは脂質9%以上・340kcalで、100kcalあたり2.65gになります。

850gが2袋に分かれているため、開封後の劣化が気になる方には扱いやすい形です。

原材料を確認したところ、大豆由来のものは見当たりませんでしたが、ブロッコリーが入っていました。モリンガ粉末も使われています。

なお、公式サイトには切り替えについて「10日ほどかけて」という記載があります。

向いている犬:大豆を避けたい。850gずつ開封したい。国産の生肉を主原料にしたものを探している。
向かない犬:アブラナ科由来やモリンガを避けたい場合。

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OBREMO(オブレモ)鶏肉(オールステージ用)

価格(税込) 3,516円〜
内容量 800g
粗たんぱく質 21.9%以上
粗脂肪 / kcal 11.8%以上 / 360kcal(100gあたり)
100kcalあたり脂肪 3.28g
粗繊維 / 水分 1.2%以下 / 10.0%以下
ヨウ素 3.21mg/kg(※水分設定8.5%での値)
大豆由来 あり(脱脂大豆)
アブラナ科由来 あり(大根葉、キャベツ、白菜、高菜)
総合栄養食 あり
主原料 鶏肉、大麦、玄米、鰹節、脱脂大豆

九州産の鶏肉を使った国産のドライフードです。公式サイトでは「人と同じ食卓に並べられる品質」という表現で品質へのこだわりが説明されています。生肉から加工していること、オイルコーティングをしていないことが商品説明に書かれています。

同じ鶏肉でも「成犬用」と「オールステージ用」の2種類があります。ここで扱っているのは、子犬からシニアまで対応するオールステージ用のほうです。

鶏肉のほかに4つの味が用意されているため、同じ味に飽きてしまう子でもローテーションができます。食欲が落ちやすい時期がある子には、選択肢が複数あることが役に立つ場面があります。

原材料を確認したところ、5番目に脱脂大豆が入っていました。アブラナ科の野菜も大根葉・キャベツ・白菜・高菜と複数使われています。この記事で扱った2つの区分に、どちらも該当する製品でした。

くり返しになりますが、含んでいるから避けるべき、という意味ではありません。犬について一律に避けるべきとする資料は確認できていないからです。ただ、主治医に相談するときは、この点を伝えておくと話が早いと思います。

酸化防止剤は合成のものではなく、ローズマリー抽出物とミックストコフェロールが使われています。

100kcalあたりの脂肪量は3.28gで、今回確認したドライフードの中ではいちばん高い値でした。

一方で、この製品には別の特徴がありました。アミノ酸18種、ミネラル、ビタミンまで含めた詳細な栄養成分値を公表しています。今回確認した8製品でここまで出していたのは、この製品とこのこのごはんの2つだけでした。ヨウ素の含有量(3.21mg/kg)も分かります。

向いている犬:主治医に細かい栄養成分を聞かれることがある。国産のドライフードから選びたい。味を変えながら続けたい。800gずつ開封したい。
向かない犬:カロリーあたりの脂肪量を優先したい場合。大豆由来やアブラナ科由来の原材料を避けたい場合。ローズマリーを避けている場合。

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ウェット・フレッシュフード

ドライフードと同じ土俵では比べられないので、分けています。どちらも総合栄養食なので主食にできますが、保存や与え方が変わります。

投薬の条件を毎日そろえたい時期は、フードの形が変わることで与え方も変わります。切り替えるなら、そこも含めて主治医に相談してください。

ペトコトフーズ 低脂肪チキン(消化器ケア)

価格(税込) 通常購入:100g×8パック 6,100円(1パック762円)
定期購入:100g×8パック 4,880円(1パック610円・20%OFF)
内容量 100g/パック(4〜60パックから選択)
粗たんぱく質 7.9%以上
粗脂肪 / kcal 2.6%以上 / 120kcal(100gあたり)
100kcalあたり脂肪 2.17g
水分 70.0%以下
大豆由来 なし
アブラナ科由来 あり(カリフラワー)
総合栄養食 あり
主原料 国産鶏ささみ肉(30%)、国産白米(29%)、カリフラワー(10%)、れんこん(9%)、オクラ(7%)

ひとつ、先にお伝えしておきたいことがあります。この製品は公式サイトで「消化器ケア」と位置づけられており、商品ページに療法食のタグが付いています。消化器が弱い犬やシニア犬向けとして案内されている製品です。

甲状腺機能低下症のために作られたものではありませんし、療法食は本来、獣医師の指導のもとで使うものです。この製品が気になる場合は、購入前に主治医に相談してください。

そのうえで数字を見ると、100kcalあたりの脂肪量は2.17gで、ウェット・フレッシュの中ではもっとも少ない値でした。

ひとつ補足しておきます。この製品の脂質は「2.6%以上」と表示されています。「以上」は下限値なので、実際の含有量は2.6%より多くなります。「2.6%以下」ではないので、そこは読み間違えないようにしてください。

公式サイトのアンケート結果には「※2024年8月4日お客様アンケートより(454名回答)」「※個人の感想であり、効能・効果を保証するものではありません。」という注釈が付いています。

向いている犬:主治医に相談したうえで検討したい場合。水分も一緒にとらせたい場合。一度に食べる量が少ない場合。
向かない犬:獣医師に相談せずに選びたい場合。カリフラワーを避けたい場合。冷凍庫のスペースが限られている場合。

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ココグルメ チキン&ベジタブル

価格(税込) 初回限定お試しBOX(0.5kg):980円
単品購入(0.5〜1.6kg):3,100円〜
定期便(1.2/1.6kg):6,238円→4,990円〜(20%OFF)
内容量 100g/パック(冷凍タイプ)
粗たんぱく質 13.1%以上
粗脂肪 / kcal 5.4%以上 / 116kcal(100gあたり)
100kcalあたり脂肪 4.66g
水分 72.6%以下
大豆由来 なし
アブラナ科由来 なし
総合栄養食 あり(AAFCO2016基準)
主原料 国産鶏肉(むね、レバー、ささみ、ハツ、かわ)、国産さつまいも、国産かぼちゃ、国産にんじん、国産小松菜

大豆由来もアブラナ科由来も見当たらなかった製品は、8製品のうち2つでした。このココグルメ チキン&ベジタブルと、ドライフードのこのこのごはんです。両方を避けたい場合の選択肢になります。

ただし、100kcalあたりの脂肪量は4.66gで、8製品の中でいちばん高い値でした。ウェットフードで水分が多くても、カロリーあたりで見ると脂肪量が少ないとは限らない、ということです。

なお、同じココグルメでも味によって結果が変わります。ポーク&ブロッコリーやビーフ&スイートポテトにはアブラナ科の野菜が入っていました。味を変えるときは、その都度確認してください。

配送間隔は最短7日から最長60日まで設定でき、サポートに連絡すれば最長100日まで延ばせると案内されています。

向いている犬:大豆もアブラナ科も避けたい。手作り食に近いものを与えたい。
向かない犬:カロリーあたりの脂肪量を最優先したい場合。

\1日500名限定 お試しセット980円/

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ココグルメの口コミ・評判を紹介!メリット・デメリットや向いている愛犬の特徴も解説

今回、掲載を見送ったもの

参考までに、検討したうえで外したものを書いておきます。

馬肉自然づくりプレミアムは、大豆由来もアブラナ科由来も見当たらず、100kcalあたりの脂肪量も2.26gと低い製品でした。ただ、公式サイトで一般食として製造・販売していることが確認できたため、毎日の主食としては掲載していません。トッピングや併用であれば選択肢になります。

このほか、公式サイトで成分値や原材料表示を確認できなかった製品も、同じ条件で比べられないため今回は外しました。

フードを切り替えるときの進め方

新しいフードに変えるときは、いきなり全部を入れ替えないでください。消化器に負担がかかり、下痢や嘔吐につながることがあります。

薬が落ち着いてから始める

繰り返しになりますが、切り替えは投薬が安定してからです。薬の量が決まる前にフードを変えると、体調の変化の理由が分からなくなります。

7〜10日を目安に少しずつ

今回スペックを確認した製品のうち、犬猫生活、ミシュワン、安心犬活の3社は、いずれも公式サイトで7〜10日程度かけて切り替えるよう案内していました(確認日:2026年8月18日)。

海外メーカーの飼い主向け案内にも、消化器の問題が出た場合は7日を10日に延ばすという記載があります。

具体的な進め方は各社で少しずつ違います。10日かけて10%ずつ増やす方法を示している会社もあれば、1週間から10日の幅で案内している会社もあります。下の図は、その共通部分をまとめたものです。

食べないときは無理をしない

新しいフードを口にしない日があっても、無理に食べさせないでください。ぬるま湯でふやかす、少し温めるといった工夫で食べることもあります。

それでも食べない日が続くようなら、切り替えを一度止めて、次の診察で相談してください。食欲が落ちること自体が、体調の手がかりになることもあります。

よくある質問

甲状腺機能亢進症とは違うのですか

別の病気です。甲状腺のはたらきが過剰になるほうが亢進症で、犬ではまれとされています。

米国メルクの獣医マニュアルによれば、亢進症は犬より猫で多く、犬で起きた場合は甲状腺の悪性腫瘍が原因である可能性がもっとも高いとされています。犬の亢進症は長期的な見通しが良くないとも書かれています。

同じ「甲状腺」でも、犬で多いのは低下症のほうです。

薬はずっと飲み続けるのですか

治療方針は主治医が決めることなので、この記事で断定はできません。

確認できているのは、投薬開始後4〜8週で採血して薬の量を見直し、安定してからは6〜12か月ごとに確認していくという進め方が、米国FDAの解説と米国動物病院協会のガイドラインに記載されているということです。採血は薬を飲んでから4〜6時間後に行うとされています。

診察のたびに「次の検査はいつか」を確認しておくと、予定が立てやすくなります。

治療しないとどうなりますか

コーネル大学は、正確な診断と適切な治療・モニタリングがあれば予後は良好で、多くの症状は数週間で改善に向かうとしています。

一方、メルクの獣医マニュアルには、神経の症状は治療しても改善しないことがあること、まれに重度の甲状腺機能低下症が昏睡を引き起こしうることが書かれています。

心配な点があれば、そのまま主治医に伝えてください。

なりやすい犬種や年齢はありますか

コーネル大学は4〜10歳(平均6〜7歳)にもっとも多いとしています。メルクの獣医マニュアルも同じ年齢帯を挙げ、中型から大型の犬種に多く見られるとしています。

犬種については資料によって挙げられるものが異なりますが、ゴールデン・レトリーバーやドーベルマン、ビーグルなどが繰り返し登場します。

ただし、犬種と年齢が当てはまるからといって診断されるわけではありませんし、当てはまらないからかからないわけでもありません。判断は血液検査によります。

寿命は縮みますか

寿命が何年変わるといった数字は、編集部が調べた範囲では確認できませんでした。

確認できたのは、適切な診断・治療・モニタリングがあれば予後は良好であるという記載です。数字で語れることが少ない領域なので、その子の状態については主治医に聞いてください。

検査で「甲状腺の数値が低い」と言われましたが、必ず甲状腺の病気ですか

必ずしもそうとは限りません。

コーネル大学の検査解説には、甲状腺以外の慢性疾患、薬の投与、栄養不良などによっても甲状腺ホルモンの値が下がることがあり、本当の甲状腺機能低下症と区別する必要があると書かれています。この状態はユーサイロイドシック症候群と呼ばれます。

米国動物病院協会のガイドラインには、ほかの病気が落ち着いてから甲状腺の検査をするのが理想的だという記載もあります。

検査値について気になることがあれば、遠慮なく主治医に聞いてみてください。

まとめ

最後に、この記事で書いたことを整理します。

治療の中心は、足りないホルモンを薬で補うことです。食事は薬の代わりにはなりません。

薬は毎日同じ条件で飲ませてください。食事と一緒に与えるなら毎回一緒に、別に与えるなら毎回別に。条件をそろえることが、飼い主さんが今日からできることです。

さつまいもをゴイトロゲンとする資料は見つけられませんでした。混同されやすいキャッサバは別の植物です。

よく見かける「脂質10%以下」「カロリー20〜30%減」といった数字については、犬の甲状腺機能低下症についてそう書かれた獣医学の資料を見つけられませんでした。

市販フードを比べるなら、パッケージの「◯%」ではなく、カロリーあたりに直した数字のほうが実態に近くなります。この記事では8製品について計算し直した結果を載せました。

そして、フードを変えるかどうかは主治医と決めてください。比較表を印刷して診察に持っていくと、話が早く進むと思います。

この記事を執筆した著者
ワンニャンBEST編集部 犬や猫と楽しく暮らしているメンバーで書いています。愛犬・愛猫の体験談や美味しいフード、グッズ情報なども書いているので、ぜひ見てください。インスタも日々更新中です。ワンニャンBEST公式Instagram
参考にした資料
Merck Veterinary Manual「Hypothyroidism in Animals」「Disorders of the Thyroid Gland in Dogs」
Cornell University Riney Canine Health Center「Hypothyroidism」/Animal Health Diagnostic Center「Canine Thyroid Testing」
U.S. Food and Drug Administration「Hypothyroidism in Dogs: There Are FDA-Approved Drugs to Treat It」
2023 AAHA Selected Endocrinopathies of Dogs and Cats Guidelines
各製品の公式サイト(確認日:2026年8月18日)
更新履歴
2026年8月18日 全面改訂。脂肪10%以下・カロリー20〜30%減・タンパク質22〜28%・給与量10〜20%減の4つの数値基準を、根拠が確認できなかったため削除。治療の中心が薬であることを明記し、「食事療法」の表現を見直し。さつまいもとキャッサバの違いを追加。投薬時の食事条件についての記述を追加。受診の目安を追加。掲載商品を17点から8点に変更。星評価を削除。
2025年12月11日 公開
価格の取得日 2026年8月18日
※価格・仕様は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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