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臭くないキャットフード|フードのにおいと便のにおい、6商品を100g単価で比較

臭くないキャットフード|フードのにおいと便のにおい、6商品を100g単価で比較

「トイレの近くを通るとにおう」「フードの袋を開けた瞬間が苦手」

猫と暮らしていると、においの悩みはだいたいこの2つに分かれます。そして、この2つはまったく別の問題です。

前者はうんちやおしっこのにおい。後者はフードそのもののにおい。原因が違うので、選ぶべきフードも変わります。

この記事では、まず自分がどちらを減らしたいのかをはっきりさせたうえで、市販品から通販のプレミアムフードまで6商品を、100gあたりの価格と、においに関わるとされる成分の配合で比較しました。

先に結論をひとつ書いておくと、今回調べた6商品のうち、便のにおいについてメーカー自身が表示しているのは1商品だけでした。どれなのかは比較表で示します。

目次

「臭くない」には2種類ある。どちらを減らしたいか



「臭くないキャットフード」を探している人の悩みは、大きく2つに分かれます。

① フードそのもののにおいを減らしたい

袋を開けたときの独特なにおい、皿に出したあと部屋にこもるにおい。人間側の問題です。

② うんち・おしっこのにおいを減らしたい

トイレのにおい、部屋に残る排泄物のにおい。猫の体の中で起きていることの結果です。

この2つは原因が別なので、効く手も別です。

フードそのもののにおいが気になる場合

ドライフードのにおいの多くは、表面のオイルコーティングから来ています。嗜好性を上げるために油脂を吹き付ける製法で、これが酸化するとにおいが強くなります。人工香料を使っている製品もあります。

なので、においを抑えたい場合に見るのは次の2点です。

ノンオイルコーティングかどうか
香料不使用かどうか

ただし、猫はにおいで食べ物を判断します。においが弱いと食いつきが落ちることがあるのは、あらかじめ知っておいてください。

この記事で該当するのは4位の犬猫生活キャットフードです。フード自体のにおいについてメーカーが明示的に述べている、唯一の商品です。

うんち・おしっこのにおいが気になる場合

こちらは、フードの成分と猫の消化のされ方が関わります。

見るべきなのは、メーカー自身が「便のにおい」に触れているかどうか、そして、においに関わるとされる成分が入っているかです。

意外に思われるかもしれませんが、「便のにおいを軽減する」とメーカーが表示しているキャットフードは、そう多くありません。この記事の6商品でも、はっきり表示しているのは1商品だけです。

なお、口のにおいが気になる場合は口臭が気になる猫のフードで扱っています。

フードを変える前に、動物病院に相談したほうがいい場合



フードの見直しに入る前に、ひとつだけ確認しておきたいことがあります。

うんちのにおいは、食べているものだけで決まるわけではありません。体調の変化があらわれることもあります。

フードを変えていないのに、急ににおいが変わった。あるいは、においだけでなく便のゆるさや回数、食欲、体重にも変化がある

こうした場合は、フードを変える前に動物病院に相談してください。原因が別のところにある場合、フードの切り替えは遠回りになります。

猫は不調を隠します。「においが変わった」は、飼い主が気づける数少ないサインのひとつです。

便がゆるい状態が続く場合は猫の下痢・軟便とフードの記事も参考にしてください。

うんちのにおいで選ぶとき、パッケージのどこを見るか

「便臭軽減」とうたっているフードを探しても、そう多くは見つかりません。ここでは、パッケージや公式サイトの表示から自分で判断できるポイントを4つ挙げます。

① ユッカ(ユッカ抽出物)の記載があるか

原材料表示に「ユッカ」「ユッカエキス」「ユッカ抽出物」と書かれているかどうか。

ユッカは、猫を含む試験で糞便のにおいへの影響が調べられている成分です。イヌとネコの食餌にユッカ抽出物を加えたところ、人による評価で糞便の香りが改善したという報告があります(Lowe JA et al., Research in Veterinary Science, Vol.63(1), 1997)。

ただし注意が必要です。これは「ユッカという成分について研究がある」という話であって、「この商品を与えればにおいが減る」という話ではありません。配合量も製品ごとに違います。

実際の原材料表示で見てみます。3位のGRANDS(チキン&サーモン味)の表示です。

脱水チキン24.5%、フレッシュチキン15.0%、脱水サーモン14.0%、チキンファット8.4%、チキンプロテイン1.5%、サーモンオイル0.8%、さつまいも、じゃがいも、エンドウ豆、ベジタブルファイバー、チコリ、マンナンオリゴ糖、ビール酵母、ユッカエキス、クランベリー、ブロッコリー、ブルーベリー、グルコサミン、コンドロイチン、ビタミン類、アミノ酸類、ミネラル類

原材料表示は配合量の多い順に並びます。ユッカエキスは中ほどにあり、主原料ではなく機能成分として入っていることが分かります。今回の6商品で、原材料表示にユッカがあるのはGRANDSだけでした。

② オリゴ糖・乳酸菌の記載があるか

「フラクトオリゴ糖」「マンナンオリゴ糖」「オリゴ糖」「乳酸菌」といった表示です。

これらは腸内の善玉菌に関わる成分として、多くのフードに配合されています。ただし、便のにおいを目的として配合されているとは限りません。メーカーがにおいに触れていない場合は、あくまで「入っている」という事実として見てください。

6商品のうち、乳酸菌を3種類配合しているのは4位の犬猫生活(蔵華乳酸菌、エンテロコッカスフェカリス菌、有胞子性乳酸菌)。オリゴ糖を2種類配合しているのは3位GRANDS・5位モグニャン・6位カナガンです。

③ 「便のにおい」にメーカー自身が触れているか

これがいちばん確実です。

パッケージや公式サイトに、便・排泄物のにおいについての記載があるかどうか。メーカーが自ら書いているなら、根拠を持って書いているということです。

逆に、どこにも書かれていない商品について「便臭が減る」と期待するのは、根拠のない期待になります。

6商品のうち、便のにおいをはっきり表示しているのは1位のピュリナワンだけです。2位のAllWellは「健康的な便の維持をサポート」という表現で、便のにおいそのものには触れていません。残る4商品には、便のにおいへの言及がありません。

④ 小分け包装かどうか

これはフードそのもののにおいに効きます。

大袋で買うと、食べ切るまでの間に空気に触れ続け、酸化が進みます。酸化するとにおいは強くなります。500g前後の小分けパックなら、開封から食べ切るまでが短くなります。

該当するのは3位GRANDS(500g×3袋)、4位犬猫生活(750g×2袋)、2位AllWell(400g×2〜500g×5袋)です。

ここまでの4つのポイントを、実際のパッケージ裏面に当てはめると次のようになります。



市販・通販6商品を100g単価と成分で比較

順位は次の3つで決めています。

1. メーカーが便のにおいに触れているか(○ / △ / ×)
2. においに関わるとされる成分の数(ユッカを最重視。猫を含む研究報告があるのはこの成分だけのため)
3. 100gあたりの価格(安い順)

価格の高さでも、原材料の豪華さでも、当編集部の印象でもありません。表示から誰でも確認できるものだけで並べています。

商品 便のにおいへの言及 ユッカ オリゴ糖 乳酸菌 サイリウム 100gあたり 詳細
1位 ピュリナワン 室内飼い猫用 × × × 約106円 詳細を見る
2位 AllWell 室内猫用 × × × 実売による※ 詳細を見る
3位 GRANDS(グランツ) × ○(2種) × × 364.1円 詳細を見る
4位 犬猫生活キャットフード × × ○(3種) 489.9円 詳細を見る
5位 モグニャンキャットフード × × ○(2種) × 390.1円 詳細を見る
6位 カナガンキャットフード チキン × × ○(2種) × × 364.4円 詳細を見る

※価格は2026年8月時点。AllWellはオープンプライス(メーカー希望小売価格なし)のため、容量と販売店で単価が変わります(参考:140g 330円前後)。「便のにおいへの言及」はメーカー公式サイトでの記載の有無。「△」は便の維持への言及はあるが、においそのものへの言及はないもの。

この表を見て、まず気づくのはこうです。

市販品(1位・2位)と通販のプレミアムフード(3位以下)で、100gあたりの価格が3〜5倍違います。そして、便のにおいをはっきり表示しているのは、安いほうの市販品です。

高いフードのほうがにおいに効く、とは限りません。

1位:ピュリナワン 室内飼い猫用 インドアキャット 1歳以上 チキン

ピュリナワン

価格(税込) 2,118円 ※2026年8月時点
内容量 2kg(500g×4袋)
100gあたり 約106円
タンパク質 34%以上
脂質 12%以上
粗繊維 6%以下
カロリー/100g 約355kcal
原材料(先頭5つ) チキン、とうもろこし、チキンミール、とうもろこしたんぱく、米
原産国 タイ

この記事で唯一、メーカーが便のにおいをはっきり表示している商品です。

公式サイトにはこう書かれています。

便の臭いを軽減 天然オリゴ糖を補給して腸内の善玉菌に働きかけ、健康的で臭いの少ない便になるよう配慮。
引用元:ネスレ ピュリナ公式サイト

「配慮」という表現である点は、そのまま受け取ってください。効果を保証するものではありません。ただ、便のにおいを想定して設計されていることをメーカー自身が明示している商品は、実はごく限られています。

とうもろこしを使用しているためグレインフリーではありません。ドラッグストアやホームセンター、スーパーでも買えます。500g×4袋の小分けです。

向いている猫・飼い主
・うんちのにおいを、まず手頃な価格で試したい
・近所で買い足せるフードがいい
・穀物にとくに問題がない

向かない猫・飼い主
・穀物にアレルギーがある
・グレインフリーで揃えたい

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2位:AllWell 室内猫用 チキン味

AllWellチキン

価格(税込) オープンプライス(参考:140g 330円前後)※2026年8月時点
内容量 140g / 800g(400g×2袋) / 1.6kg(400g×4袋) / 2.5kg(500g×5袋)
タンパク質 30.0%以上
脂質 9.0%以上
粗繊維 9.0%以下
カロリー/100g 約340kcal
原材料(先頭5つ) 穀類(トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール)、肉類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール等)、セルロースパウダー、魚介類、動物性油脂
添加物 着色料・香料不使用

公式サイトの記載はこうです。

食物繊維配合・オリゴ糖配合で腸内環境の健康維持。健康的な便の維持をサポート。
引用元:ユニ・チャーム ペット公式サイト

「便のにおい」ではなく「健康的な便の維持」と書かれている点に注意してください。1位のピュリナワンとは表現が違います。

もともとは食事の吐き戻し軽減を主機能とした製品で、粗繊維9.0%以下と、この6商品のなかでは食物繊維が多い設計です。

※軽減効果はねこによって個体差があります。病気に由来する嘔吐に効果があるものではありません。

400g・500g単位の小分け包装なので、開封後の酸化が進みにくいのも実用的なところです。大容量ほど100gあたりは安くなるので、続けるなら2.5kg(500g×5袋)が目安です。

向いている猫・飼い主
・食物繊維が多めのフードを試したい
・吐き戻しも気になっている
・小分け包装で鮮度を保ちたい

向かない猫・飼い主
・穀物にアレルギーがある(第一原材料が穀類)
・動物性原材料の比率を重視したい

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3位:GRANDS(グランツ)キャットフード チキン&サーモン

グランツ キャットフード

価格(税込) 定期コース初回:980円(送料無料/500g+サンプル50g×2袋)
定期コース2回目以降:5,461円(送料込/500g×3袋=1.5kg)
100gあたり 364.1円(2回目以降・送料込)
タンパク質 34.50%
脂質 16.00%
粗繊維 5.00%
カロリー/100g 367kcal
原材料(先頭5つ) 脱水チキン24.5%、フレッシュチキン15.0%、脱水サーモン14.0%、チキンファット8.4%、チキンプロテイン1.5%
添加物 着色料・香料・保存料不使用
総合栄養食
原産国 フランス

この記事で唯一、原材料表示にユッカエキスがある商品です。

原材料はチキンとサーモンで先頭が占められ、そのあとに続く機能成分のなかにマンナンオリゴ糖とユッカエキスが入っています。

前述のとおり、ユッカについては猫を含む試験の報告がありますが、この商品でにおいが変わることを示したものではありません。「においに関わるとされる成分が実際に入っている」という事実として見てください。

500gの小袋が3つに分かれているので、開封から食べ切るまでが短く済みます。人工香料を使っていないぶん、フードそのもののにおいも穏やかな部類です。

味はチキン&サーモン/チキン/サーモンの3種類。組み合わせは自由に選べます。

向いている猫・飼い主
・においに関わる成分が入っているかを重視したい
・少しずつ開けて鮮度を保ちたい
・好き嫌いがあり、味を変えられるほうがいい

向かない猫・飼い主
・1.5kgあたり5,000円台を続けるのが難しい
・魚が苦手(チキン味を選べば回避できます)

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4位:犬猫生活キャットフード 全年齢用

犬猫生活キャットフード

価格(税込) 単品購入:7,348円(1.5kg/750g×2袋)
定期コース初回:1,980円(送料無料/750g×1袋)
定期コース2回目以降:5,808円(1.5kg)※3回目以降は送料680円
100gあたり 489.9円(単品購入)
タンパク質 31%以上
脂質 15%以上
粗繊維 3%以下
カロリー/100g 373kcal
添加物 保存料・香料・着色料不使用
グレインフリー
総合栄養食
主なアレルゲン 鶏、牛、豚、ごま、りんご、乳
原産国 日本

フードそのもののにおいを抑えたいなら、この記事ではこれです。

理由はノンオイルコーティングであること。公式サイトにはこう書かれています。

酸化の心配があるオイルコーティングをしない犬猫生活のごはんは、オイルコーティング品独特の強い匂いとベタつきはありません。自然なお出汁のような香りが食欲をそそります。
引用元:犬猫生活公式サイト

6商品のなかで、フード自体のにおいについてメーカーが明示的に述べているのは、この商品だけです。

成分面では、乳酸菌を3種類(蔵華乳酸菌、エンテロコッカスフェカリス菌、有胞子性乳酸菌)、フラクトオリゴ糖、サイリウム(オオバコ)を配合しています。この記事の6商品で、腸内環境に関わる成分の種類がもっとも多い商品です。ただし、メーカーは便のにおいについては触れていません。

100gあたり489.9円と、この6商品では高いほうです。ただし定期便の初回は750g×1袋が1,980円(100gあたり264円)なので、試すだけなら負担は小さくなります。定期便に回数の縛りはなく、解約は次回お届け日の1週間前までに連絡すればできます。

向いている猫・飼い主
・フードそのもののにおいが苦手
・国産・無添加で揃えたい
・乳酸菌やオリゴ糖の配合を重視したい

向かない猫・飼い主
・鶏・牛・豚・ごま・りんご・乳にアレルギーがある
・継続時の価格を抑えたい

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5位:モグニャンキャットフード

価格(税込) 通常価格:5,852円
内容量 1.5kg
100gあたり 390.1円
タンパク質 27%以上
脂質 11%以上
粗繊維 5.25%以下
カロリー/100g 379kcal
原材料(先頭5つ) 白身魚65%、タピオカ、ジャガイモ、エンドウ豆タンパク、ビール酵母
添加物 着色料・香料不使用
総合栄養食

白身魚を65%使用した、魚が主原料のフードです。穀物を使用していないため、穀物アレルギーを起こす心配がありません。

フラクトオリゴ糖とマンナンオリゴ糖、乳酸菌を配合しています。ただしメーカーは便のにおいについては触れていません。

ひとつ正直に書いておくと、魚の香りははっきりする部類です。フードそのもののにおいを抑えたい場合は、4位の犬猫生活か3位のGRANDSのほうが向いています。逆に、においが弱いと食べてくれない猫には、こちらのほうが合うことがあります。

イギリスのFEDIAF基準をクリアした工場で製造されています。

向いている猫・飼い主
・魚が好き
・においが弱いフードだと食いつきが落ちる
・穀物を避けたい

向かない猫・飼い主
・フードそのもののにおいを抑えたい
・高たんぱくのフードを探している(27%以上は6商品で最も低い)

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6位:カナガンキャットフード チキン

カナガンキャット

価格(税込) 通常価格:5,456円
内容量 1.5kg
100gあたり 364.4円
タンパク質 34%以上
脂質 16.7%以上
粗繊維 3.25%以下
カロリー/100g 405kcal
原材料(先頭5つ) 乾燥チキン35.5%、チキン生肉25%、サツマイモ、ジャガイモ、チキンオイル4.2%
添加物 着色料・香料不使用
総合栄養食

チキンを主原料に、原材料の60%以上を動物性の材料が占めています。穀物を使用していないため、穀物アレルギーを起こす心配がありません。

マンナンオリゴ糖とフラクトオリゴ糖を配合していますが、メーカーは便のにおいについては触れていません。

チキン味のほかにサーモン味があります。サーモン味は粒の大きさが公表されており、直径約8mm・厚さ約5mmです。

93%の獣医師が「良い製品だと思う」と回答しています*。

向いている猫・飼い主
・動物性原材料の比率を重視したい
・カロリーが必要(405kcal/100gは6商品で最も高い)
・穀物を避けたい

向かない猫・飼い主
・便のにおいへの機能を求めている(メーカーの言及なし)
・体重を増やしたくない(高カロリー)

*当製品を使用した獣医師114名を対象に「健康な猫の飼主から、当製品を使用してみたいがどう思うか相談された場合、当製品を推奨しますか?」と聞き、「(とても)良い製品だと思う」と回答した割合。2021年8月ベッツアイ調べ

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市販の大手フードはどうなのか

ルイ君

ロイヤルカナンやヒルズといった、動物病院やペットショップでよく見かけるブランドはどうなのか。気になる方も多いと思います。

消化率をうたう製品の位置づけ

これらのブランドには、消化のしやすさを重視した製品があります。消化されずに大腸まで届いた成分が分解されることが便のにおいの一因とされているため、消化のしやすさとにおいは無関係ではありません。

ただし、「消化率が高いフードは便のにおいが弱い」ということを直接検証した研究は、確認できていません。猫の食物繊維と腸内細菌に関するレビューのなかで、関連が示唆されている段階です。

「消化にやさしい」と書かれていることは、便のにおいが減ることの保証ではない。ここは分けて考えてください。

療法食は獣医師の指示があってから

「消化器サポート」「i/d」といった名前のついた製品は、療法食です。健康な猫が自己判断で長く続けるものではありません。

便のにおいが気になって療法食を検討している場合は、まず動物病院で相談してください。

フードを切り替えるときの進め方



新しいフードに急に切り替えると、吐いたり、お腹の調子が変わったりすることがあります。

推奨される期間は、メーカーによって異なります。

メーカー 推奨されている切り替え期間
ピュリナワン 7〜10日程度
ロイヤルカナン 7日間。消化器系の問題があれば10日間に延長
GRANDS 1〜2週間

与えているフードの公式表記を確認してください。共通しているのは「一度に全部替えない」という点です。

進め方は、今までのフードに新しいフードを少しずつ混ぜ、日を追って割合を増やしていくのが基本です。

途中で便の状態や食欲に変化があれば、切り替えのペースを落とすか、いったん元に戻してください。

フード以外でできること

皿を見る

フードを変えるだけが手ではありません。においの元は複数あります。

トイレ・猫砂を見直す

もっとも効くのは、こまめに片づけることです。排泄物が長くとどまるほど、においは広がります。

猫砂には、炭やゼオライトなどの消臭成分を配合したものがあります。砂を全部替えるタイミングで、トイレ本体も洗ってください。

水を飲む量を増やす

おしっこのにおいが気になる場合、水分が足りていないことがあります。尿が濃くなるとにおいは強くなります。

新鮮な水をいつでも飲める場所に置き、こまめに替えてください。器を複数置く、自動給水器を使う、ぬるま湯にしてみるなど、猫によって好みが違います。

水をあまり飲まない猫には、ウェットフードを組み合わせる方法もあります。

運動の時間をつくる

体を動かす時間が少ないと、腸の動きも鈍くなりがちです。1日15〜20分ほど、おもちゃで遊ぶ時間をつくってみてください。上下に動ける環境があると、運動量が増えます。

保存とにおい

せっかく選んでも、保存の仕方でにおいは変わります。

ドライフードは空気に触れると酸化が進み、においが強くなります。

・開封後は密閉容器かチャック付き袋に。乾燥剤があるとなお良い
・大袋なら1週間分ずつ小分けにして、残りは触らない
・冷蔵庫は避ける(出し入れで結露が起き、カビの原因になる)
・開封後1ヶ月以内に使い切れるサイズを選ぶ
・食べ残しは放置しない。皿に出したまま置くと、においが部屋に広がる

はじめから小分け包装になっている商品を選べば、この手間はかなり減ります。

よくある質問

においが弱いフードでも食べてくれますか

猫はにおいで食べ物を判断するので、においが弱いと食いつきが落ちることはあります。

心配な場合は、いきなり全部替えず、少量から様子を見てください。フードを人肌程度に温めると香りが立つので、それで食べることもあります。

グレインフリーだとうんちのにおいは変わりますか

すべての猫に当てはまるわけではありません。

穀物にアレルギーがある猫や、消化が苦手な猫であれば、変化を感じることはあります。一方で、穀物に問題のない猫では、グレインフリーにする必然性はとくにありません。

この記事の1位・2位(ピュリナワン/AllWell)は穀物を使用していますが、便のにおいや腸内環境について言及があるのはこの2つです。グレインフリーかどうかと、においへの配慮があるかどうかは、別の話です。グレインフリーのキャットフードは別の記事で扱っています。

フードを変えてから、どのくらいで違いが出ますか

期間を約束できるものではありません。

メーカーが推奨している切り替え期間は7〜10日から1〜2週間です。切り替えが終わってからも、猫によって反応は異なります。

数週間試して変化がなければ、フード以外の要因(水分量、運動、トイレの管理)も合わせて見直してください。それでも気になる状態が続くようなら、動物病院で相談してみてください。

子猫やシニア猫にも同じフードでいいですか

この記事の商品には、全年齢対応のものと、成猫向けのものがあります。パッケージの対象年齢を確認してください。

子猫は成長に必要な栄養量が成猫と違います。シニア猫は消化機能や腎臓の状態に配慮が必要になることがあります。子猫向けシニア猫向けは、それぞれの記事で扱っています。

まとめ

見上げる

「臭くないキャットフード」を探すとき、最初にやるべきなのは、どちらのにおいを減らしたいのかをはっきりさせることです。

・フードそのもののにおい → ノンオイルコーティング・香料不使用・小分け包装
・うんち・おしっこのにおい → メーカーが便のにおいに触れているか、ユッカ・オリゴ糖・乳酸菌の配合

そして、この記事で確認した範囲では、便のにおいをはっきり表示しているキャットフードは、思ったより少ないというのが実際のところです。6商品のうち1商品だけでした。

価格も、市販品と通販のプレミアムフードで3〜5倍の開きがあります。高いほうがにおいに効く、という関係にはなっていません。

フードの見直しと合わせて、トイレのこまめな片づけ、水を飲む量、運動の時間も見直してみてください。においの元はひとつではありません。

そして、急ににおいが変わったときや、便の状態や食欲にも変化があるときは、フードより先に動物病院に相談してください。

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この記事を執筆した著者
ワンニャンBEST編集部 犬や猫と楽しく暮らしているメンバーで書いています。愛犬・愛猫の体験談や美味しいフード、グッズ情報なども書いているので、ぜひ見てください。インスタも日々更新中です。ワンニャンBEST公式Instagram

更新履歴

2026年8月15日 全面改訂。フードそのもののにおいと、うんち・おしっこのにおいを分けて扱う構成に変更。「便臭を軽減できる」など根拠が確認できなかった記述と、算出根拠のない評価点を削除。動物病院に相談する目安を追加。掲載商品を8点から6点に変更。

2025年12月公開

価格の取得日 2026年8月13日

※価格・仕様は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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